昨夜、ドラマ「天城越え」(NHK_G)が放送された。今から44年前の1978年に松本清張の同名小説をドラマ化したものである。初回放送から今回まで僕は4回見たことになる。2009年と2018年の2回、ブログのネタにしている。2009年の記事には、他局でのドラマ化作品や映画化作品よりも、この和田勉演出版が一番いい、というようなことを書いている。2018年の記事には、同じ天城越えを題材にしながら、清張の「天城越え」と川端康成の「伊豆の踊子」との小説世界の違いについて触れている。
昨夜のドラマ放送後引き続いて、新日本風土記「松本清張 昭和の旅」が放送された。その中でも研究者による「天城越え」と「伊豆の踊子」の比較論が紹介された。曰く、清張は川端康成の設定をことごとく反転しているという面白い分析があった。この二人の作家は10歳違いだが、天城越えをした時期はほとんど変わらない。おそらく二人の出自や人格形成の環境に大きな違いがあったのだろう。そんなことも踏まえながら両作品の読み比べを今一度してみるのも面白いかなと思っている。

ドラマ「天城越え」(1978年 NHK)

映画「伊豆の踊子」(1963年 日活)
昨夜のドラマ放送後引き続いて、新日本風土記「松本清張 昭和の旅」が放送された。その中でも研究者による「天城越え」と「伊豆の踊子」の比較論が紹介された。曰く、清張は川端康成の設定をことごとく反転しているという面白い分析があった。この二人の作家は10歳違いだが、天城越えをした時期はほとんど変わらない。おそらく二人の出自や人格形成の環境に大きな違いがあったのだろう。そんなことも踏まえながら両作品の読み比べを今一度してみるのも面白いかなと思っている。

ドラマ「天城越え」(1978年 NHK)

映画「伊豆の踊子」(1963年 日活)
田中裕子主演の映画は見ていますが、
NHKドラマはまだ見ていません。
ドラマと新日本風土記、録画してありますので、
ゆっくりと楽しみたいと思います。
ご紹介ありがとうございました。
『天城越え』は私も 田中裕子さんが思い出されます。
この作品の裕子さんは 美しくエロチックでした。
捕まり調べを受けるとき オシッコに行かせて という彼女の願いを
聞き入れず 横座りの足元にオシッコが漏れて溜まったシーンが
思い出されます。
NHKドラマと新日本風土記、どうぞごゆっくりお楽しみください。
テレビドラマの顔のアップ多用による心理表現とはかなり違いましたね。
記事を読んで興味が湧きました。
残念ながら両者共に内容が分からないのでコメントにしようがありません(泣)
有難うございました。
新日本風土記の方はNHKプラスで見ることができるようですね。もし松本清張の原作をお読みになっていらっしゃらなければ、短編ですのでぜひお読みいただくことをお勧めします。