ロシア(正確には1986年製のようなので、ソ連時代)のM42マウントの標準レンズです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/77/b593781a76fcd0b04501225a94487e88.jpg)
構成 3群4枚
フィルター径 49mm
手動絞り
重量 212g
昔から気になっていたレンズなのですが、最近はけっこうな値段がついていて、ちょっと手が出ないなと思っていました。
この間の東京交通会館で開催されたICS 世界の中古カメラフェア 2016で、距離不良品として格安の値段がついていたので、やっと入手することが出来ました。
たしかに距離表示が少しずれていること、絞り表示と距離表示の位置が合っていない、F11までしか絞れないことなど、たしかにちょっと不良品かもしれませんが、使う分には困りません。
このレンズの大きな特徴は2つ。
①最短撮影距離が0.3m
②絞りがF5.6からF8のときに星型になる
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/10/21207d0219c5b1f0a3090ab8f208db63.jpg)
①けっこう寄れますので、マクロレンズのように使えます。
旧東ドイツ製の50mmレンズの、JenaテッサーやPancolar、MeyerのOrestonのように0.35mまで寄れるものはありますが、このレンズは更に寄ることができます。本格50mmマクロ(1/2倍)の0.23mまではいきませんが、相当寄れるのでセミマクロと呼んでもよいかもしれません。
②絞り羽根は6枚あるのですが、なぜかF5.6からF8のときに星型が現れます。まるでダビデの星のようです。F11にすると単なる六角形に戻ってしまいます。不思議ですね。
マクロレンズ的に使うと、何とびっくり。ボケがきれいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/08/377d69b95f0c67d1ae64c2fa2a837ad7.jpg)
同じ3群4枚のJenaテッサーですと、近距離撮影でのボケがザワザワした感じになりますが、このレンズは全く違います。
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では星形の絞りを活かすため、こんな写真を撮ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/55/12fdc923459a5ce2a5207c0da6253ac3.jpg)
もちろん、普通の撮影距離では、カチッとした描写をします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/a2/fb892f79d5f7adee0b1bab91471adc26.jpg)
なかなか面白レンズです。気に入りました。