みどりのほし/林 木林・作 長谷川善史・絵/童心社/2020年
山口県周南市生まれの詩人まどみ・ちおさんが百歳を迎えたことを記念して2009年に創設された「こどもの詩 周南賞」で、作詞部門優秀賞を受賞した(2011年)詩に、長谷川さんが絵を描かれています。
「きょうはなんだかつまんない ひとりで いたい きぶんなんだ」
そんな、ぼくが、テーブルの夏ミカンをみていて、「てっぺんにみどりのほし、みぃつけた」
畑の野菜にも あるかなあ。
あっつ トマト ピーマン ししとう みんな ほしの かんむり かぶっている。
花にも、みずたまりの中にも、葉っぱにも。
ぼくも ほしなんだ だいのじに ねそべった。
ほしとほしが 手をつなぐと ひとり またひとり ほしがふえていく。
野菜のヘタから、緑の星を感じられるのは詩人ならではの感性でしょうか。
身近な野菜から星座まで、どこまでも広がります。