愛蔵版おはなしのろうそく4/東京子ども図書館編/2000年
あしたは、ティモシーのパーテイ。おかあさんは、ティモシーが着ていけるように、小さな赤いセーターを あらいました。外は 風が歌っていて、よく乾きそうでした。
ところが風が、ちょっといたずらをしたので、小さい赤いセーターは、ものほしづなからはずれてとんでいき、野原をこえて大きな茶色のカシの木にの枝に、ひっかって とまりました。
小さな赤いセーターは、ティモシーのために どうしても家に帰ろうと、カシの木にお願いしますが、カシの木は、腕を動かせません。やってきた雌牛も黒と白のまだらの馬も、子羊も高いところには とどきません。
そして次にリス。リスが小さな赤いセータを枝からはずすと、いたずらした風が、あっというまに もとの庭に連れて帰りました。
風がつよめで暖かな秋ごろ、洗濯物がよく乾きそうな日に、ぴったりです。
小さな赤いセーターが、雌牛や黒と白のまだらの馬、子羊に 繰り返しお願いするあたりでは どうなるのかと興味をいだかせます。リスは木に登れからと安心していると、ちょっと期待を裏切るかも。