昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1925年生まれのボリス・チェイコフスキーの作品。
モスクワ生まれの彼は、モスクワ音楽院に入学し、
ミャスコフスキーやショスタコーヴィッチに師事した。
とはいえ、ピョートル・チャイコフスキーが
あまりにも有名すぎるという理由だけではないだろうが、
それほど知られている作曲家ではない。
チェロのために書かれた無伴奏チェロ組曲ニ短調と、
チェロとピアノ、ハープシコード、エレクトリックギター
およびパーカッションのためのパルティータは、
ともにロストロポーヴィチに献呈されており、
今回聴いたCDもロストロポーヴィチの演奏によるものである。
無伴奏チェロ組曲ニ短調は1960年に作曲されている。
第1曲前奏曲(モデラート)の始まり方は、
ショスタコーヴィッチを思わせる現代的なリズムと、
バッハの音楽が組み合わされたような感じである。
第2曲行進曲(アレグロ)は、荒々しい感じで、
滑稽さも感じさせる旋律の短い行進曲風の曲である。
第3曲アリア(アダージョ)は、瞑想的な曲であり、
ゆったりとした旋律をチェロが奏でていく。
第4曲カプリッチオ(アレグロ)は、スケルツォ風でありながら、
やはりところどころでバッハの無伴奏チェロ組曲を思わせる。
第5曲間奏曲(ラルゴ)とコーダ(モデラート)は、
ゆったりとした瞑想的な音楽で始まり、
やがては速いテンポのコーダに入る。
ここではそれまでの各曲で使った旋律を使っている。
チェロとピアノ、ハープシコード、エレクトリックギター
およびパーカッションのためのパルティータは、1966年に作曲された。
6曲からなるこの曲は聴いてみるとユニークな曲だ。
第1曲の冒頭から滑稽な音楽で、楽器編成も変わっている。
ティペットやショスタコーヴィッチの音楽を想起させる。
第2曲のトッカータⅠは古典風の音楽を感じさせれば、
現代的でポピュラー的な音楽を感じさせるところもある。
第3曲のカノンは古風な様式を感じさせながらも、
音楽はピアノが冷徹な音楽を奏で、現代的だ。
第4曲のトッカータⅡも滑稽でふざけたような曲で、
打楽器の響きが原始的な感じであり、
様々な音楽の要素が入り込んでいる印象を受ける。
第5曲のトッカータⅢはチェロが最初に奏でる音楽を、
各楽器がそれを引き継ぎながら、
速いテンポで激しい音楽を展開する。
第6曲はゆるやかなテンポでチェロとピアノで始まる。
瞑想的な音楽は、ハープシコードとエレキギターが加わり、
徐々に変化を見せながらも、チェロが中心に音楽は展開し、
最後は静かに消えていくように終わる。
なお聴いたCDのハープシコード演奏は、
作曲者ボリス・チェイコフスキー自身が行っている。
それにしてもつかみどころのない音楽である。
途中聴いたのは1925年生まれのボリス・チェイコフスキーの作品。
モスクワ生まれの彼は、モスクワ音楽院に入学し、
ミャスコフスキーやショスタコーヴィッチに師事した。
とはいえ、ピョートル・チャイコフスキーが
あまりにも有名すぎるという理由だけではないだろうが、
それほど知られている作曲家ではない。
チェロのために書かれた無伴奏チェロ組曲ニ短調と、
チェロとピアノ、ハープシコード、エレクトリックギター
およびパーカッションのためのパルティータは、
ともにロストロポーヴィチに献呈されており、
今回聴いたCDもロストロポーヴィチの演奏によるものである。
無伴奏チェロ組曲ニ短調は1960年に作曲されている。
第1曲前奏曲(モデラート)の始まり方は、
ショスタコーヴィッチを思わせる現代的なリズムと、
バッハの音楽が組み合わされたような感じである。
第2曲行進曲(アレグロ)は、荒々しい感じで、
滑稽さも感じさせる旋律の短い行進曲風の曲である。
第3曲アリア(アダージョ)は、瞑想的な曲であり、
ゆったりとした旋律をチェロが奏でていく。
第4曲カプリッチオ(アレグロ)は、スケルツォ風でありながら、
やはりところどころでバッハの無伴奏チェロ組曲を思わせる。
第5曲間奏曲(ラルゴ)とコーダ(モデラート)は、
ゆったりとした瞑想的な音楽で始まり、
やがては速いテンポのコーダに入る。
ここではそれまでの各曲で使った旋律を使っている。
チェロとピアノ、ハープシコード、エレクトリックギター
およびパーカッションのためのパルティータは、1966年に作曲された。
6曲からなるこの曲は聴いてみるとユニークな曲だ。
第1曲の冒頭から滑稽な音楽で、楽器編成も変わっている。
ティペットやショスタコーヴィッチの音楽を想起させる。
第2曲のトッカータⅠは古典風の音楽を感じさせれば、
現代的でポピュラー的な音楽を感じさせるところもある。
第3曲のカノンは古風な様式を感じさせながらも、
音楽はピアノが冷徹な音楽を奏で、現代的だ。
第4曲のトッカータⅡも滑稽でふざけたような曲で、
打楽器の響きが原始的な感じであり、
様々な音楽の要素が入り込んでいる印象を受ける。
第5曲のトッカータⅢはチェロが最初に奏でる音楽を、
各楽器がそれを引き継ぎながら、
速いテンポで激しい音楽を展開する。
第6曲はゆるやかなテンポでチェロとピアノで始まる。
瞑想的な音楽は、ハープシコードとエレキギターが加わり、
徐々に変化を見せながらも、チェロが中心に音楽は展開し、
最後は静かに消えていくように終わる。
なお聴いたCDのハープシコード演奏は、
作曲者ボリス・チェイコフスキー自身が行っている。
それにしてもつかみどころのない音楽である。