昨日は横浜から和田町駅まで歩きました。
今回取り上げるのは1906年生まれのショスタコーヴィチの作品。
ショスタコーヴィチの交響曲は、よく高校時代には聴いたものだが、
弦楽四重奏曲を聴くようになったのは40歳代になってから。
交響曲に劣らず弦楽四重奏曲も聴きごたえのある曲ばかりで、
弦楽四重奏曲第5番変ロ長調作品92は3楽章構成で、
スターリンが亡くなった年にあたる1952年に作曲された。
作曲者の音であるd-s(es)-hの音列を使い、
全曲を通しての統一感を持たせているといわれている。
第1楽章アレグロ・ノン・トロッポは、
いかにも第一主題はショスタコーヴィチらしい軽快な
しかし痛烈なアイロニーが含まれているような曲である。
もうひとつの主題は対照的な叙情的な旋律であり、
展開部のところで音楽は激しさを増していき、
翌年に作曲された交響曲第10番を想起させるような
部分も見せてくれる交響曲風な音楽である。
第2楽章アンダンテは、第1楽章から切れ目なく入る。
ゆっくりとしたテンポの中で回想的な音楽が流れる。
ここでも交響曲第10番との共通性がみられる。
流れる主題の一部は第4楽章の主題と似ている印象を受ける。
第3楽章モデラート-アレグレット-アンダンテは、
やはり第2楽章から切れ目なく入っていく。
ワルツ風の音楽が流れ、軽快で滑稽な感じでもあり、
ある意味スケルツォ的な要素を持たせているのだろう。
音楽はやがて激しくなり、厳しさを増していく。
そのあと一時ゆったりとした音楽になり、
終結にむけて予告するような決然とした音楽が突然現れ、
ワルツ風の音楽も再現され、回想的な音楽になり、
意外にも音楽は聴き手が期待するような、
華々しいフィナーレとなるのではなく、
むしろ謎めいた感じで終わるところがなかなかである。
今回取り上げるのは1906年生まれのショスタコーヴィチの作品。
ショスタコーヴィチの交響曲は、よく高校時代には聴いたものだが、
弦楽四重奏曲を聴くようになったのは40歳代になってから。
交響曲に劣らず弦楽四重奏曲も聴きごたえのある曲ばかりで、
弦楽四重奏曲第5番変ロ長調作品92は3楽章構成で、
スターリンが亡くなった年にあたる1952年に作曲された。
作曲者の音であるd-s(es)-hの音列を使い、
全曲を通しての統一感を持たせているといわれている。
第1楽章アレグロ・ノン・トロッポは、
いかにも第一主題はショスタコーヴィチらしい軽快な
しかし痛烈なアイロニーが含まれているような曲である。
もうひとつの主題は対照的な叙情的な旋律であり、
展開部のところで音楽は激しさを増していき、
翌年に作曲された交響曲第10番を想起させるような
部分も見せてくれる交響曲風な音楽である。
第2楽章アンダンテは、第1楽章から切れ目なく入る。
ゆっくりとしたテンポの中で回想的な音楽が流れる。
ここでも交響曲第10番との共通性がみられる。
流れる主題の一部は第4楽章の主題と似ている印象を受ける。
第3楽章モデラート-アレグレット-アンダンテは、
やはり第2楽章から切れ目なく入っていく。
ワルツ風の音楽が流れ、軽快で滑稽な感じでもあり、
ある意味スケルツォ的な要素を持たせているのだろう。
音楽はやがて激しくなり、厳しさを増していく。
そのあと一時ゆったりとした音楽になり、
終結にむけて予告するような決然とした音楽が突然現れ、
ワルツ風の音楽も再現され、回想的な音楽になり、
意外にも音楽は聴き手が期待するような、
華々しいフィナーレとなるのではなく、
むしろ謎めいた感じで終わるところがなかなかである。