Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

トマス・ルイス・デ・ビクトリアの死者のためのミサ曲を聴きながら鶴ヶ峰から希望が丘まで歩く

2010-02-01 00:25:04 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は鶴ヶ峰駅から希望が丘駅まで歩きました。
途中聴いたのは1548年頃に生まれたビクトリアの作品である。
ローマに渡り、パレストリーナに学んだ彼は、
そのまましばらくローマにとどまり、
音楽教授として教育活動もしていたようだが、
その後帰国し、ほぼ半生をこのスペイン国内で過ごしたようだ。
死者のためのミサ曲は、1603年に作曲された作品である。
聴いたCDは、アルベルト・ブランカフォルト指揮、
スペイン放送合唱団の演奏による。

6声によるこの作品は、神聖ローマ皇帝でスペイン国王の、
カルロス1世の娘である皇太后マリアの死を悼み作曲された作品で、
イントロイトゥスとキリエからして、
心にしみてくる美しいハーモニーの曲である。
グラドゥアーレ、オッフェルトリウム、サンクトゥス、
ベネディクトゥス、アニュス・デイ、コンムニオと続いていく。
素朴な感じであるがオッフェルトリウムやサンクトゥスで見せる
ドラマティックな部分は素晴らしいなあと感心してしまう。
アニュス・デイ、コンムニオも訴えかけるようなところがあり、
晩年の作品ということもあるのか、彼の作曲技巧の高さを感じる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする