Mars&Jupiter

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ペイレ・ヴィダルの「殿よ、あやしい陰口が」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-02-05 06:34:24 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1175年頃に生まれたペイレ・ヴィダルの作品である。
トゥールーズ地方に毛皮商人の息子として生まれた彼は、
トゥールーズのレイモン5世の宮廷で吟遊詩人として活躍し、
この後様々な王室で仕えたようである。
40以上の残された詩のうち、12は曲が付けられているようである。
聴いたCDは、トマス・ビンクレー指揮、ルネサンス合奏団である。

「殿よ、あやしい陰口が(Baron,de mon dan covit)」は、
CDでは弦楽器の即興的な前奏がしばらく続き、
歌が入るが、ここで出てくるのはやはりある女性への愛である。
でも聴いていくと、この詩人の人生をも語っていく。
単に愛の歌にとどまるのではないところがいいのだろう。
自分の人生のことを語ることが、トルバドゥールらしい生き方で、
一つのところにとどまることをよしとせず、放浪的な人生を
求めることを述べる彼のことばには、魅力を感じてしまう。
そういえば、大学生の時には私は人生について考え、
将来いろんな地域に移り住み、定住することはないだろうと
思っていたのだが、気がつけば定住しているなあ。
コメント
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