Mars&Jupiter

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トマス・モーリーの「水晶の泉のほとりで」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2010-02-17 06:17:19 | 中世・ルネサンス音楽声楽曲・合唱曲編
昨日は西谷から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1557年に生まれたトマス・モーリーの作品。
「オリアーナの勝利」を編纂したイギリスの作曲家トマス・モーリーは、
オックスフォード大学で学び、ロンドンにある聖パウル大聖堂の
オルガン奏者として活躍し、1592年王室礼拝堂のジェントルマンに任じられた。
数多くのマドリガルやアンセム、モテットを残した作曲家である。
1601年エリザベス1世を讃え、献呈した「オリアンナの勝利」には、
彼の呼びかけに応じて22人の作曲家が関わっている。
ヴェネツィアの出版業者アントーニオ・ガルダーノが、
1592年に発表した「ドーリの勝利」にヒントを得て、
モーリーはこのマドリガル集を考えたようである。
曲の最後は必ず「美わしきオリアンナ、万歳」で結んでいる。

聴いたCDはイアン・パートリッジ指揮、
プロ・カンティオーネ・アンティクヮの演奏である。
23曲目の「水晶の泉のほとりで(Hard by a crystal fountain)」は、
水晶の泉のほとりで眠るオリアンナと牧歌的な風景を
ポリフォニックとホモフォニックの部分を交互に絡ませながら、
美しいそのハーモニーに魅せられていく。
最後の方で「美わしきオリアンナ、万歳」が、
繰り返される部分のハーモニーもなかなかいい。
コメント
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