Mars&Jupiter

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ヴィルヘルム・ステンハンマルの交響曲第1番ヘ長調を聴く

2013-10-07 06:56:19 | 古典~現代音楽スウェーデン編
昨日はウォーキングを休みました。
今回取り上げるのは1871年生まれのスウェーデンの作曲家ステンハンマルが、
1902年から1903年にかけて作曲した交響曲第1番ヘ長調である。
彼の略歴は以前触れたので省略する。
今回聴いたCDはネーメ・ヤルヴィ指揮、
エーテボリ交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章テンポ・モルト・トランクィロ-アレグロは、
序奏でホルンなどにより牧歌的な雰囲気で始まる。
そのあと弦楽器が叙情的な主題を奏でていく。
ブラームスやブルックナーを想起させる部分があり、
金管楽器を中心に力強くドラマティックに盛り上がる部分と、
牧歌的でのどかな部分が交互に現れながら曲は進行していく。
最後は金管楽器中心に盛り上って終わるが、
そのあたりはブルックナーの交響曲第4番を思わせる。

第二楽章アンダンテ・コン・モルトは、
弦楽器が北欧的で叙情的な旋律を奏でて始まる。
その旋律は木管楽器や金管楽器にも引き継がれ、
変奏曲風に展開されていくが、中間で盛り上る中で、
一部でブルックナー的な響きを感じさせる。
そのあと静まり、弦楽器中心に再びおだやかな旋律が奏でられ、
ホルンの吹奏により盛り上っていくが、
ここはブルックナーの交響曲第3番を思わせる。
金管楽器と打楽器で盛り上ったあと、最後静かに終わる。
第三楽章アレグロ・アマービレは、
弦楽器と木管楽器が軽やかで明るい旋律を奏でて始まる。
メンデルスゾーン風な部分を感じさせる。
中間部では木管楽器がおだやかで牧歌的な雰囲気を示していき、
そして、再び冒頭の旋律が奏でられ、最後はおだやかに終わる。
第四楽章アレグロ・ノン・タント、マ・コン・フォーコ-トランクィロは、
金管楽器を中心にワグナー風の旋律が奏でられて始まる。
金管楽器の響きの中でところどころブルックナーを思わせるところもある。
最後は金管楽器中心に盛り上ったところで終わる。
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