Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

清瀬保二の日本祭礼舞曲を聴く

2013-10-29 05:59:41 | 古典~現代音楽日本編
昨日は足の裏のまめが腫れて歩けず、ウーキングを休みました。
今回取り上げるのは1900年生まれの清瀬保二の作品。
1940年に作曲された「日本舞曲組曲」から第4・5楽章を除いて、
1942年3つの楽章にまとめられた日本祭礼舞曲である。
彼は最初山田耕筰に和声法を学んだが、
その後ドイツ的な和声学に違和感を抱いて独学し、
小松耕輔からフランス的な和声学を1年間学び、
プリングスハイムに理論を学び、その後作曲家として徐々に脚光を浴びた。
今回聴いたCDは山岡重信指揮、読売日本交響楽団の演奏によるもの。
第一楽章は、弦楽器の伸ばす音と打楽器のリズムの上で、
祭りを思わせるような旋律が、力強く奏でられていく。
2音からなる音型がオスティナート風に執拗に繰り返され、印象的である。
中間部は木管楽器により民謡風の旋律が奏でられていく。
バルトークを想起させる感じで、民族色強い音楽である。
冒頭の旋律も再び現れ、最後は金管楽器と打楽器中心に盛り上って終わる。
第二楽章は、弦楽器とハープにより旋律が奏でられて始まる。
雅楽を思わせる部分も見せながら、とても日本的である。
木管楽器も絡みながら、牧歌的な部分をみせ、
一方で弦楽器と鼓の音により幻想的な世界を描いていく。
旋律を繰り返しながら徐々に盛り上がりをみせ、最後はおだやかに終わる。
第三楽章は、第一楽章に見られた強烈な2音の音型を繰り返したあと、
金管楽器が力強い旋律を奏で、他の楽器に受け継がれながら、
祭りのような高揚感を生み出していき、最後は力強く終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする