Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

エステバン・ダサのファンタシア第22番を聴きながら中山から鶴ヶ峰まで歩く

2009-10-25 21:28:54 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
今日は中山から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
今回聴いたのは16世紀後半に活躍したダサの作品。
彼の生涯については記録がほとんど残されておらずわからない。
唯一残された記録は「バリャドリード市の住民」ということである。
1576年に出版された『エル・パルナーソ』から、
16世紀後半に活躍したビウエラ奏者だったのだろうという推測ができる。
ファンタシア第22番、第21番もこの譜本の中に収められている。
今回聴いたCDは、ホセ・ミゲル・モレーノのビウエラ演奏による。

ファンタシア第22番は、第2旋法による曲である。
演奏技術の向上を狙った練習曲的な要素が強く、
速いパッセージを弾き、技巧的なところがみられる。
軽快にそして流れるようにビウエラが旋律を奏でていく。
ファンタシア第21番も、同じように軽快なテンポで、
ビウエラが流れるように旋律を奏でていく。
スペインの繁栄の時代を感じさせる優雅な曲である。
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ディエゴ・ピサドールの「いと演奏容易なるパヴァーナ」を聴きながら希望が丘から鶴ヶ峰まで歩く

2009-10-24 20:33:10 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
今日は希望が丘から鶴ヶ峰駅まで歩きました。
途中聴いたのは1508年頃に生まれたピサドールの作品。
サラマンカに生まれた彼は、1526年に下級聖職者に就き、
1557年までフェリペ2世の宮廷で仕えたビウエラ奏者である。
1552年に『ビウエラのための譜本』を出版した。
「いと演奏容易なるパヴァーナ」もこの譜本の中に収められている。
今回聴いたCDは、ホセ・ミゲル・モレーノのビウエラ演奏による。

「お告げください、あの騎士に」は、ビリャンシーコの俗謡から、
その主題を採っており、素朴なメロディーがいい。
『ビウエラのための譜本』の中に収められている曲である。
「よこしまな婦人よ」は、「6つのビリャネスカ」の中の1曲であり、
これも『ビウエラのための譜本』の中に収められている曲である。
歌謡的な要素が強く、美しいメロディーをビウエラが奏していく。
「優雅さ(La cortesia)」も「6つのビリャネスカ」の中の1曲であり、
『ビウエラのための譜本』の中に収められている曲である。
即興的にそして軽快にビウエラが歌謡的な主題を奏していく。
「いと演奏容易なるパヴァーナ」は、ゆったりと始まる曲で、
素朴な中にビウエラの楽器の良さを示した美しい曲である。
さすがに1993年の録音なので音が良く、
ビウエラという楽器の音色の美しさを堪能できるCDである。
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ルイス・デ・ナルバエスの「デルフィンの六部の譜本」を聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2009-10-23 23:40:08 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
今日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは1500年頃に生まれたナルバエスの作品。
グラナダに生まれた彼は、バリャドリードで活躍し、
フェリペ2世の宮廷で仕えたビウエラ奏者である。
1538年にビウエラ曲集『デルフィンの六部の譜本』を出版した。
今回聴いたCDは、ホルヘ・フレスノのビウエラ演奏による。
数曲ある中のここでは、印象のある曲のみあげる。

ファンタシア第9番とファンタシア第14番は、第1旋法による。
素朴な感じではあるが、ポリフォニック的な部分もあり、
共にビウエラという楽器の良さを示した2曲である。
カンシオン第3番は、ゴンベールのシャンソンを、
ビウエラ用に編曲したもののようだが原曲は確認できないようだ。
叙情的でゆったりとした曲である。
讃歌「サクリス・ソレムニイス」による4つのディフェレンシアスは、
4声、3声、2声による変奏が続いていくのだが、
対位法的な技法を見せつつゆったりとしたテンポで、
ビウエラが奏する音楽は優雅である。
後半、速いパッセージを聴かせて終わる。
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ミゲル・デ・フェンリャーナのオルフェニカ・リラを聴きながら三枚町から西谷まで歩く

2009-10-22 22:51:27 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
今日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは16世紀に活躍したフェンリャーナの作品。
スペインのナバルカルネーロに生まれた彼は、
タリーファ侯爵夫人の館に仕え、スペインの宮廷でも活動した。
1554年に出版したビウエラ曲集『オルフェウスの竪琴』で名を残した。
オルフェニカ・リラの作曲年代については分からない。
今回聴いたCDは、ホルヘ・フレスノのビウエラ演奏による。
数曲ある中のここでは、印象のある曲のみあげる。

ドゥオは2声によるカノンであり、
対話するように展開する旋律が魅力的である。
ドゥオ・コントラプントの2声による曲。
ルネサンス的な構造の中、優しい旋律が奏でられる。
モラーレスの主題によるドゥオは、ゆったりとした曲である。
第2旋法によるティエントもしんみりとした曲だ。
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横浜から和田町まで歩く、そしてジョバンニ・アントニオ・テルツィのトッカータを聴く

2009-10-21 23:43:02 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は片倉町から三枚町まで歩きました。
今日は飲み会のあと、横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは150年頃にルッカで生まれたテルツィの作品。
彼は、ベルガモで活躍したリュート奏者で作曲家であるが、
彼の障害に関する詳しいことはあまり分かっていない。
2巻のリュート曲集を1593年と1599年に出版している。
今回聴いたCDは、ヤーコブ・リンドベルイ のリュート演奏である。

トッカータは、ゆったりと始まる味わい深い曲である。
リュートの高度な技巧を活かした感じの曲であり、
低音の部分を利かせながら、流れるような旋律は魅力的である。
「グアミのフランス風カンツォーナの様式による幻想曲
(Fantasia in modo di Canzon Francese del Guami)」は、
それぞれの声部が活かされながら、
ルネサンス的な華やかさをもつ印象深い曲だ。
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