Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アロンソ・ムダーラの「ビウエラのための三部の譜本」を聴きながら西谷から三枚町まで歩く

2009-10-19 23:45:59 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日はウォーキングを休んだので、
今日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
また、片倉町から和田町までも歩きました。
途中聴いたのは1508年頃に生まれたムダーラの作品。
彼はイタリア旅行ののちにセビリアで聖職者を務め、
ビウエラ奏者として活躍し、オルガン製作に携わったことは、
記録から分かるようだが、それ以上詳しいことはわからないようだ。
『ビウエラのための三部の譜本』は、1546年に出版されたようだ。
今回聴いたCDは、ホルヘ・フレスノのビウエラ演奏による。
数曲ある中のここでは、4つほどあげておく。

クラーロス伯爵「ディファレンシアス」は、
ゆったりとしたテンポで演奏される変奏を含む素朴な曲である。
アレクサンドレのパバーナは、ベルギー生まれの作曲家の
アレクサンダーの作品をビウエラ用に編曲した作品らしい。
気品のあるルネサンス的な雰囲気を感じさせる曲。
新調弦ギターラのためのパバーナは、叙情的な部分と
色々な手法を見せながら奏されるしんみりとした感じの曲である。
ガリャルダは、軽快な舞曲風の3拍子系の作品である。
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横浜から和田町まで歩く、そしてトマス・デ・サンタ・マリアのファンタジア第1番

2009-10-18 09:07:54 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
今回取り上げるのは1510年頃に生まれたトマス・デ・サンタ・マリアの作品。
彼は、ドミニコ派の修道士で、オルガン奏者、作曲家、
音楽理論家としても活躍した人物だが、
それ以上詳しいことはあまりわからない。
1565年にバリャドリードで出版された『ファンタジア演奏の技法』で、
名前が残されていることから、知られているようだ。
ファンタジア第1番など3曲はその中の作品である。
今回聴いたCDは、デイヴィッド・マンロウ指揮、
ロンドン・コンソートによる演奏である。

3つの曲がCDでは収められているが、
すべて違った楽器で演奏されている。
ファンタジア第1番は、レガールで演奏されている。
おごそかだが、華麗で、いかにもルネサンス的な音楽である。
ファンタジア第11番は、速いテンポの曲で、
流れるようなパッセージをハープシコードが演奏している。
ファンタジア第25番は、素朴で落ち着いた感じの優雅な曲である。
クラヴィコードで演奏されているのでそう聴こえるのかもしれない。
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エンリケス・デ・バルデラーバノのビウエラ曲集「シルバ・デ・シレーナス」を聴き、西谷から三枚町まで歩く

2009-10-17 07:06:48 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は西谷駅から三枚町まで歩きました。
途中聴いたのは1500年頃に生まれたバルデラーパノの作品。
彼は、おそらくペニャランダ・デ・ドゥエロか、
パレンシア付近のバルデラーバノ生まれと推測はされている。
ビウエラ奏者として活躍したが詳しいことはあまり分かっていない。
ビウエラ曲集「シルバ・デ・シレーナス」は、
シレーヌ(海の妖精)の詩歌集という意味で、
1547年バリャドリードで出版されている。
今回聴いたCDは、ホルヘ・フレスノによるビウエラ演奏である。
パバーナ・レアルによる4つのディフェレンシアスは、
一種の変奏曲であり、物悲しい主題をもとに4つの変奏が展開される。
第4変奏ではビウエラの高度な演奏技巧を聴くことができ、興味深い。

ソネート第7番は、舞曲風の軽快な楽しい曲である。
ソネート第8番は、ゆったりとしたテンポで奏される。
田園風でかつ情感あふれる曲である。
ソネート第9番と第11番は、舞曲風できっちりとリズムを守り、
奏される第9番に続き、優雅な感じで短い第11番が続く。
ソネート第13番は、ルネサンス的な華やかさを持った曲である。
高音部と低音部の2つの旋律が絡み合うところが印象的である。
ソネート第15番は、速いテンポで奏されるルネサンス的な曲だ。
歌うような高音部とそれをしっかり支える低音部の動きがいい。
ファンタシア第14番は、第5旋法によるフーガ風の曲のようで、
軽快なテンポで奏される華やかさと優雅さのある作品である。
ファンタシア第13番も、第5旋法によるフーガ風の曲のようで、
速いテンポの中で、ルネサンスの輝かしさを伝える音楽である。
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三枚町から西谷まで歩く、そしてガリレオ・ガリレイの父ヴィンセンツォ・ガリレイのリチェルカーレを聴く

2009-10-16 04:42:23 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1525年頃生まれたガリレイの作品。
名前から想像つくように、ヴィンセンツォ・ガリレオは、
天文学者ガリレオ・ガリレイの父にあたる人物で、
リュート奏者であり、歌手、作曲家、音楽理論家でもあったようだ。
フィレンツェ近くのサンタ・マリア・ア・モンテに生まれた彼は、
ヴェネツィアで音楽理論をジョゼッフォ・ツァルリーノに学び、
フィレンツェのカメラータの運動に関わり、
理論面で中心的人物として活躍したようである。
「リチェルカーレ」などの作品がいつ作曲されたかは分からない。
今回聴いたCDは、ヤーコブ・リンドベルイによるリュート演奏である。

デュオ・トゥッティ・ディ・ファンタジア(Duo tutti di fantasia)は、
2つの声部が絡み合いながら進行するこの短い曲は、
理論家である彼らしくやや無表情な感じの曲だ。
リチェルカーレも2つの声部が重なりあう曲で、
前の曲とスタイルは似ているが旋律を対位法的に扱いながら、
やや叙情的で、しみじみとした感じの曲である。
それにしてもこの音楽家から天文学者が生まれるというのも面白いが、
音楽と宇宙というのはやはりつながっているんだなあと思ったりする。
そういう意味で聴いてみるとこの曲の聴き方も違うだろう。
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ルイス・デ・ミランのビウエラ曲集「エル・マエストロ」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2009-10-15 04:20:09 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1500年頃生まれたルイス・デ・ミランの作品。
スペインのバレンシア出身の彼は、ビウエラ奏者として活躍し、
カラブリア公ドン・フェルナンド・デ・アラゴンの宮廷に仕えていた。
ビウエラ曲集「エル・マエストロ」は1535か1536年に出版された。
今回聴いたCDは、ホルヘ・フレスノによるビウエラ演奏である。
ファンタジア第1番は、第1旋法で書かれた作品で、
3声で書かれているようで、素朴な感じの曲である。
冒頭に示された動機が繰り返され、
ゆったりとしたテンポの中緊張感を高めていく。
ファンタジア第2番も第1旋法で書かれた作品で、
軽快な曲で、旋律は流れるようで、舞曲風である。
ファンタジア第3番は、第2旋法で書かれた作品で、
やはり軽快な曲で、旋律は歌曲風であり、
情熱的であり、ルネサンス的な華やかさがある。

ファンタジア第4番も第2旋法で書かれた作品で、
ビリャンシーコか当時の民謡の一節を使っていると考えられている。
3声部が絡み合って軽快に展開していく。
ファンタジア第8番は、第4旋法で書かれた作品で、
技巧的には難しい曲で、4声部で書かれているようだ。
声部が重なり合うところはルネサンスらしい。
ファンタジア第10番は、第1旋法と第2旋法が併用される。
トッカータ風に作られているようで、速いパッセージが、
技巧的であることを感じさせ、劇的であり、華やかである。
ファンタジア第12番は、第3旋法と第4旋法が併用される。
ゆったりとしたテンポの中、やはり名人芸的な部分を感じさせる。
各声部が複雑に絡み合い、速いパッセージが時々現れる。
ファンタジア第13番は、第1旋法で書かれた作品で、
ビウエラという楽器の良さを感じさせてくれる。
即興的な部分を見せながら、ややもの悲しさを感じさせる曲だ。
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