Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

三枚町から西谷まで歩く、そしてジャコモ・ゴンザニスのリチェルカーレを聴く

2009-10-14 05:44:00 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1520年頃に生まれたゴルザニスの作品。
イタリアのプッリャ州で生まれた彼は、
トリエステなどで活動した盲目のリュート奏者であった。
リチェルカーレなどの作曲年代については不詳である。
今回聴いたCDは、ヤーコブ・リンドベルイ のリュート演奏によるものである。

リチェルカーレは、高音部の単音の旋律から始まり、
それに低音部が追いかけるようについていく。
ゆったりとしたテンポでしみじみとしたところがいい。
パッサメッツォは、軽快なテンポで奏される。
流れるようで歌うような高音部の旋律が美しい。
リュートの楽器の魅力を引き出した曲である。
パドアーナは、舞踏的な躍動感あふれる音楽だ。
高音部と低音部の音が絡み合うように旋律を奏で心地よい。
サルタレッロも舞踏的で魅力ある旋律である。
叙情的でもあり、流れるような旋律は美しい。
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フランチェスコ・(カノーヴァ)・ダ・ミラーノの「ファンタジア第42番」を聴く

2009-10-13 06:21:40 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日はやることが多くて忙しく、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるのは1497年生まれのミラーノの作品。
ミラノ近郊のモンツァに生まれた彼は、優れたリュート奏者であり、
宮廷の音楽家として活動し、教皇レオ10世にも仕えたようである。
ミラノ大聖堂のオルガニストとしても活躍したようで、
1520年以降イタリアでリュート曲集など器楽曲集の出版を通して、
成功を収めて、その成功はイタリア内にとどまらず、
ヨーロッパ各地で彼の曲集は出版されたようだ
「ファンタジア第42番」などの作曲年代については不詳である。
今回聴いたCDは、ヤーコブ・リンドベルイ のリュート演奏によるものである。

ファンタジア第42番は、ゆったりとしたテンポで始まる。
叙情的な中に、優雅さとルネサンス的な華やかさも感じさせる。
高音部と低音部の旋律がそれぞれ追いかけ、絡んでいく。
ファンタジア第38番は、軽快なルネサンス的な華やかさのあり、
ポリフォニックな音楽の世界を感じさせる曲である。
ファンタジア第30番は、叙情的な部分を少し感じさせる曲で、
高音部と低音部の旋律が絡み合って、華やかさも感じさせる。
ファンタジア第31番は、軽快な舞曲風の短い曲である。
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アントニオ・デ・カベソンの「ペルセとキリエ」を聴きながら、星川から横浜まで歩く

2009-10-12 11:03:41 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は星川駅から横浜駅周辺まで歩きました。
途中聴いたのは1510年生まれのカベソンの作品。
ブルゴス県カストロヘリスに生まれた彼は、
幼い頃に視力を失ったようであるが、
皇帝カルロス1世とフェリペ2世に仕え、
宮廷および王室聖歌隊の音楽家として活躍した。
オルガン奏者として活躍し、多くのオルガン曲を残した。
「ペルセとキリエ」などの作曲年代については不詳である。
今回聴いたCDで、オルガン演奏をしているのは、
パウリーノ・オルティス・デ・ホカーノ神父である。
このCDでは12曲のオルガンが収められているが、
ここでは最初の3曲だけを触れておく。

「ペルセとキリエ(第4旋法による)」は、
宗教的なそしておごそかな感じで始まる曲だ。
そのあと続く2つのキリエはフーガ風で荘厳である。
「『騎士の歌』によるディフェレンシアス」は、
おだやかな感じで主題となる『騎士の歌』が奏される。
そしてその主題をもとにした変奏が展開されていく。
短い中で展開されるその変奏の技法は簡素だが素晴らしい。
「ミラノ風ガリアルダによるディフェレンシアス」は、
イタリア風を感じさせとともに、舞曲風な旋律で、
それをもとに変奏の部分があり、曲の構成も面白い。
最後は幸せに満たされるように明るく穏やかに終わる。
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ディエゴ・オルティスのバッソ・オスティナートをもつ3つのレセルカーダを聴きながら、横浜から星川まで

2009-10-11 12:06:40 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1510年頃に生まれたオルティスの作品。
ただ、彼の生涯については、わからないことが多く、
生まれた年を1500年頃とか1510年頃とか、
1525年頃と書いているものそれぞれある。
没年については1570年頃とか1570年以降となっているので、
この没年についてはだいたい一致する。
トレドに生まれた彼は、優れたヴィオラ・ダ・ガンバ奏者であり、
1553年にローマで「変奏論」という主著を出版したことで知られる。
ナポリ総督の宮廷で聖歌隊長を務め、
ヴィオラ・ダ・ガンバの作品のみならず、宗教曲も作曲したようだ。
「バッソ・オスティナートをもつ3つのレセルカーダ」などは、
1553年に出版された「変奏論」の中に収められている作品の一つである。
今回聴いたCDは、ジョルディ・サバールのヴィオラ・ダ・ガンバ、
ヘノベーバ・ガルベスのハープシコード(またはポジティフ・オルガン)、
セルジ・カサデムントのテノール・ヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏である。

「バッソ・オスティナートをもつ3つのレセルカーダ」の中の、
最初の第8番はフォーリアによるもので、
ハープシコードが弾く伴奏の上で、
ヴィオラ・ダ・ガンバがのびやかな旋律を奏し、
主題に基づく変奏を展開していく。
2曲目の第1番は、古いパッサメッツォによるもので、
やはりヴィオラ・ダ・ガンバがのびやかな旋律による変奏が心地よい。
3曲目の第2番は、新しいパッサメッツォによるもので、
変奏の中でヴィオラ・ダ・ガンバの技法が発揮される。
舞曲風の優雅な曲で、楽しい感じの作品である。

「マドリガーレ『おお幸せな私の眼よ』による4つのレセルカーダ」の、
第4番は、ポジティフ・オルガンとヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏。
歌うような旋律が対位法的な展開を見せながら、やさしく奏される。
第1番以降は、ハープシコードとヴィオラ・ダ・ガンバによる演奏。
ハープシコードの繰り返される伴奏に乗って、
即興風にヴィオラ・ダ・ガンバが流れるような旋律を奏でていく。
第2番も同じだが、ヴィオラ・ダ・ガンバが奏する旋律は、
低音ではなく、高音部が中心となった主題で変奏が展開される。
第3番は、低音部から始まり、同じような変奏が展開される。
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ジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマの「リチェルカーレ第6番」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2009-10-10 09:22:30 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
途中聴いたのは16世紀に活躍したジョヴァンニ・マリア・ダ・クレマの作品。
彼については、イタリアの優れたリュート奏者で、
ユダヤ人であったようだが、キリスト教に改宗し、
マントーヴァのゴンザーガ家など有名なパトロンのもとで活動した。
「リチェルカーレ第6番」などの詳しい作曲年代は分かっていないが、
1546年には作品集を出版しているようである。
今回聴いたのは、リンドベルイのバス・リュートによる演奏である。
「リチェルカーレ第6番」は、ゆったりとしたテンポで奏され、
しみじみとした感じの曲で、バス・リュートの響きがあっている。
「リチェルカーレ第5番」は、高音部と低音部の旋律が、
かけあいながら進行し、低音の動きが心地いい。
「Saltarello ditto la bertoncina」は、
舞踏風で軽快なテンポのサンタレッロである。
「Saltarello ditto el giorgio」も、
軽快なテンポで演奏されるサンタレッロで、
流れるような旋律の動きがいい。
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