Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

グスタフ・ホルストの「詩篇148」を聴く

2010-10-26 06:41:17 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日も一日忙しく、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるホルストの合唱曲は、1912年作曲された詩篇148である。
合唱と弦楽オーケストラおよびオルガンのための2つの詩篇H117の1曲で、
セントポール女学校の生徒のために作曲された。
CDの解説によると詩はフランセス・ラルフ・グレイの詩によっており、
メロディーは1623年の教会聖歌集(geistliche kirchengesang)の
有名な旋律を使っているらしい(aのウムラウトは省略しました)。
今回聴いたCDはホルスト・シンガーズとジョン・バーチのオルガン、
ヒラリー・ディヴァン・ウェットン指揮、ホルスト管弦楽団による演奏である。
3声によるこの曲は、最初の6行をユニゾンで歌いアレルヤで結ぶ。
そのあと弦楽器が入り、弦楽器が旋律を奏で、それにソプラノ、アルト、
テノールがアレルヤを歌いながら12行まで絡んでいく。
13行のところからオルガンが入り、曲は壮大な音楽になり、
絡み合う各声部による歌は宇宙を思わせるように美しい。
最後までアレルヤと歌い続け、盛り上がりながら終わる短い曲である。
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グスタフ・ホルストのサマセット・ラプソディー作品21-2(H87)を聴く

2010-10-25 06:27:27 | グスタフ・ホルストの交響曲・管弦楽曲
昨日は雨が降り続いていたため、ウォーキングを休みました。
今回とりあげるホルストの管弦楽曲は、
サマセット・ラプソディー作品21-2(H87)であり、
この作品は1906年の終わりから1907年にかけて作曲された。
イギリス南西部サマセット地方の民謡を旋律として使っていることが、
この曲のタイトルの由来であり、民謡の収集家セシル・シャープの示唆で、
ホルストが作曲したものであり、最初に成功をおさめた作品のようだ。
曲の中では、Sheep Shearing SongやTrue Love's Farewell、
そしてHigh Germanyなどの旋律が主に使われているようである。
今回聴いたCDはノーマン・デル・マー指揮、
ボーンマス・シンフォニエッタによる演奏である。
冒頭オーボエにより哀愁漂う旋律が持続する弦楽器の音の上で奏される。
そのあと金管楽器も加わり盛り上がったあと、
弦楽器中心に民謡風な旋律が行進曲風に現れ、
他の楽器にも引き継がれ、その主題は変形されていく。
そして金管楽器も加わり、行進曲風の主題は盛り上がりをつくる。
それが終わると静まり、金管楽器中心に主題がやさしく奏される。
そしてフルート、弦楽器がその主題を軽快なリズムの中で奏し、
やがて弦楽器のみとなり、再びオーボエが冒頭の悲しげな旋律を奏で、
クラリネットがそれを引き継ぎ、最後の一音を伸ばして静かに終わる。
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グスタフ・ホルストのバレー音楽「金のガチョウ」作品45の1を聴きながら、片倉町から天王町まで歩く

2010-10-24 07:45:33 | グスタフ・ホルストの声楽曲・合唱曲
昨日は片倉町から天王町まで歩きました。
グーグルで示された三ツ沢公園を横切るルートで歩いてみた。
途中聴いたのはグスタフ・ホルストのバレー音楽である。
合唱付きバレー音楽「金のガチョウ」作品45の1H163は、
1925年の終わりから1926年にかけて作曲された作品のようで、
ホルストが勤めたモーリー大学に曲は献呈されている。
その大学の学生とセント・ポール女学校生徒により、
聖霊降臨祭の1926年5月24日に初演されたようだ。
今回聴いたCDはジストレーヌ・モーガンのソプラノ、
サラ・ベイナートのアルト、ジェレミー・オーブンデンのテノール、
ギルドフォード合唱協会、ヒラリー・ディヴァン・ウェットン指揮、
フィルハーモニア管弦楽団による演奏である。

ある日3人の兄弟が森に木を切りにいった時に、小人に会った。
小人は食べ物をねだるが、二人の兄弟はそれにこたえず、
一番下の弟だけがそれに応じると、小人は金のガチョウをくれる。
しかし、その金のガチョウに手が触れると離れられなくなり、
数珠つながりになった人々が城に向かって歩いていく。
その頃城には一度も笑うことのない王妃がいたが、
その金のガチョウと数珠つながりになった人々たちを見て初めて笑った。
感心した王は弟と王妃を結婚させたというグリム童話の
「金のガチョウ」から、その作品の題名が採られているようだ。
ここ作品はその話の終わりの祝宴のシーンから始まっている。

したがって、曲の最初の前奏曲はトランペットにより、
輝かしい王宮の祝宴の様子を示している感じだ。
合唱は結ばれた王と王妃の様子を祝っている感じだ。
合唱はそのあと宴の中で演ずる役者を楽しむ様子を歌っていく。
「人間のオルガン」というところは、歌詞のない合唱がしばらく続き、
管弦楽が入ったところで歌詞を歌いだすが、
そのあとは管弦楽のみの民謡風の音楽が4曲続く。
「3人の娘の踊り」のところではヴァイオリン・ソロに続き、
同じ旋律をフルートが受け継ぎ、弦楽器がさらにそれを受け継いでいく。
やがてヴァイオリン・ソロも入り絡み合いながら曲は進行する。
次の「ガチョウの踊り」も民謡風の舞曲で、その旋律を繰り返しながら、
金管楽器や打楽器も加わり盛り上がりをみせていき、
再び合唱が加わり愛の歌を歌い、前奏曲の輝かしい旋律も現れる。
そのあとのアカペラの音楽がいかにもホルストらしく、美しい。
最後は舞台裏のトランペットが鳴り響いたあと、ティンパニが弱く叩き、
管弦楽器も祝宴の余韻を楽しむように静かに奏でられ、終わる。
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グスタフ・ホルストのトロンボーンとオルガンのための二重奏曲を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2010-10-23 07:08:50 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は三枚町から西谷まで歩きました。
途中聴いたのはグスタフ・ホルストのピアノ小品である。
CDの解説文からみるとトロンボーンとオルガンのための二重奏曲は、
何年に作曲されたか分からないが、1895年に初演されたようである。
今回聴いたCDはアラン・トゥルーデルのテノール・トロンボーン、
パトリック・ウェッドのオルガンによる演奏である。
ホルスト自身がトロンボーン奏者であったこともあり、
冒頭からゆったりとした重厚な響きのオルガンの上で、
テノール・トロンボーンが歌うように旋律を奏でる。
途中から曲調が変わり、テンポが速まり、
流れるようなオルガンの伴奏の上で軽快にトロンボーンが奏され、
そのあとはオルガン・ソロがしばらく続き、
それに時々トロンボーンが絡むようにして進行していき、
最後はトロンボーンが歌うように奏でるところは、
狩を思わせるホルンのようでもあり、最後は堂々とした感じで終わる。
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グスタフ・ホルストのトッカータ、そして三枚町から羽沢まで歩く

2010-10-22 05:39:36 | グスタフ・ホルストの室内楽曲・器楽曲
昨日は三枚町と羽沢の間を往復しました。
今回取り上げるのはグスタフ・ホルストのピアノ小品である。
トッカータは、1924年に作曲された小品で、
ノルマン・オニール夫人(アディーヌ)に献呈された。
彼女の夫ノルマン・オニールは、
ヘイマーケット劇場の音楽監督を務めた人物ということだ。
今回聴いたCDはヨーク2による演奏である。
フィオナ・ヨークとジョン・ヨークによる連弾である。
軽快な民謡風のメロディーを一方が弾き、
もう一つのピアノがそれを追っかけながら絡んでいく連弾曲である。
古典風なトッカータの手法を取り入れた明るく楽しい曲である。
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