テラスの壁に映り込む、ヤマボウシの影。
・・・先日に続き、「東伏見のコートハウス」のお話です。
中庭を囲むようにして建つこの住宅は、2階部分にリビングなどの主生活ゾーンがあり、1階には個室や水回りが配されています。1階では、同じ中庭を囲みながらも2階とは異なる雰囲気の場所になりました。
上の写真は、玄関の扉を開けて、最初に目に飛び込んでくる風景です。黒く塗装した木製サッシ越しに、テラスが中庭まで続きます。奥に見える出窓は、寝室にしつらえられたデスクのもの。まわりはぎっしりと家が建てこんでいるのですが、ここにいると隣家の気配が気になりません。中庭に向けて、うんと大きく窓を開き、廊下も洗面所も個室も、居心地の良いものになりました。
樹影の印象的な、陽だまりのあるテラス。屋根のあるテラスは、ティータイムだけでなく、ひとりで読書にふけるのにもちょうど良さそう・・・。
黒い列柱が並ぶ中庭回りの廊下は、ロマネスク修道院の回廊のような趣がでるといいなあ、と思いながらデザインしました。やがて中庭に下草などの植栽がほどこされれば、雰囲気もまた変わりそうで、楽しみです。
実はこの住宅には、さらにもうひとつの表情があります。それは何かというと・・・また次回のブログでお話ししたいと思います!