東伏見のコートハウス.2 ~かもめ食堂、のような。~

2011-10-03 17:55:41 | 東伏見のコートハウス

「東伏見のコートハウス」が竣工しました。震災後の資材流通の困難のなか始まった現場でしたが、当初の予定から遅れることなく、無事、竣工の日を迎えることができました。

引き渡しの日。穏やかな秋晴れの朝。まだまっさらで、しんと静まりかえった室内。

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天井の低く抑えられたリビングの向こう側の、ぐんと天井の高くなったダイニングの高窓から、柔らかい光が降りてきていました。まるで光に手ざわりがあるようで、キッチンの木やタイルやステンレスなどの素材を美しく浮かび上がらせてくれていました。

数年前、「かもめ食堂」という映画を観て、キッチンの後ろの高窓から北欧の柔らかい光が降り注いでいて、食材や料理が、どこか神々しく感じたのを覚えています。

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ここは北欧・・・ではなく東伏見。でもテーブルの上に吊るされるペンダントライトは北欧のルイス・ポールセン社によるもの。キッチンの後ろの高窓と合わせて、どこか「かもめ食堂」のイメージと重なります。高窓は東向きに開けられているので、家族そろっての朝食の時間が、素敵なものになりそうです。

ヤマボウシの木を囲むようにして建つ、延床面積約30坪の住宅。印象的な光と影に満ちた家となりました。その光景を、少しずつ紹介していきたいと思います。

コメント (2)
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