た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

夕刻、雨が

2008年09月05日 | essay
 夕刻、ロゼワインをこぼしたような雨が降った。

 「教育というのは、
     自分の後悔を教えることです」

 家々の屋根は鈍色に輝き、すべては静かだった。

 「たとえその行為が
     次なる後悔を自分に生むとしても」

 通り雨である。地面を潤すほどではない。だが人を立ち止まらせる。
 
 そういう雨もある。
          
コメント
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