た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

雑感 6月20日

2010年06月21日 | essay
 ワールドカップが盛んである。日本で盛んなのは、もちろん日本が勝つとか負けるとかの議論であり、誰もが監督になったような気持ちになって、どうやったら次の試合に勝てるかを真剣に悩んでいるようである。ときには監督以上の協会会長くらいの気分になって、あの監督を辞めさせろだの続けさせろだのと意見を言っている。労せずして監督や協会会長や、あるいはせめても解説者くらいの立場に立った発言ができるのだから、大変結構なことである。

 小生は最近喉を痛めている。五体は健康なのだが、ただ咳が止まらなくて困る。ワールドカップと比べたらずいぶんちっぽけな苦労事である。それでも治らないのだから深刻は深刻である。悔しいと思う。ワールドカップに出場している選手と比較して悔しいのだか・・・まさかそんなこともなかろうが。

 喉を気遣いながら、テレビでサッカーを観戦しては、日本のレベルはどうだとかこうだとかえらそうなことを子供に喋って義務を果たした気になっている。あまり根拠のない発言をすると天罰なのか咳が出る。つくづく自分を小市民と感じるひとときである。
コメント
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