静かにものを考えることが難しくなってきた。
深夜でも暑さは止まず
机上にペンを構えて吾は動かず
絵葉書は十年前の抒情詩を口ずさみ
開け放つ窓からはどこかの用水路を死体の通り過ぎる音がする
椅子は汗をかき
血の臭いのする沈黙がこつこつと日付の変わり目を告げる
深夜でも暑さは止まず
机上にペンを構えて吾は動かず
絵葉書は十年前の抒情詩を口ずさみ
開け放つ窓からはどこかの用水路を死体の通り過ぎる音がする
椅子は汗をかき
血の臭いのする沈黙がこつこつと日付の変わり目を告げる