今年は天候が不順で、なかなか花見をさせてもらえなかった。それでもと先日、スキー部の面子で、寒空の下、松本城の花見を敢行した。歯をがちがち言わせながら、濡れたベンチに座ることもできず、立ったまま缶ビールを口に当てていた我々を、外国人観光客はどんな思いで眺めたろうか。桜に対する日本人の執念と見て驚嘆したろうか。それとも、ただ呆れ果てたろうか。我々三名は自分たちに呆れ果てていたが。
花をみる ときも 暇(いとま)もなかりせば
花をおもひて 酒に散るらむ