た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

故郷へ

2015年11月02日 | essay

   法事で郷里の島根に帰省。往路十時間、一泊。復路は出雲大社や鳥取砂丘にたっぷり寄り道して十五時間。法事があるからできたことであり、法事があるからこそ楽しめた日常からの逸脱であった。実家では、年々集まることの難しくなった親族連中のなか、それでも集まることのできた少人数で鍋を囲み、やんややんやと語り尽くした。

   能率だけで片付くものなら、世の中、法事も行事も要らないのである。

   枕を借りた翌朝は霜が降りるほど冷え込んだ。晩秋。

 

 ※写真は出雲大社

  

  

  

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