た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

因果

2024年07月08日 | うた

私は逃げようがないのです。と、花は答えた。

私はただ、ここで咲き続けるしかないのです。

あなた方に狂わされた日の光に照らされても

最後の水一滴が喉元から消えて去るまで

ただじっと微笑み続けるしかないのです。

それから静かに項垂れ、枯れ果てて

あなた方に踏まれる時を待つのです。 

 

 

 

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