た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

ヨノナカトソト

2015年11月11日 | うた

  「ま、無理だね。やってみればいい」

 

  人は壁のある生活になれている。

  守られ、自らを閉じ込めている。

  壁はときに名前を変える。

  『世の中』であったり

  『自分』であったり

  『人並み』であったり

  『この社会』であったり。

 

  「変わんないね。どうせ、何にも変わんない」

 

  壁の向こうも呼ばれ方は様々。

  『他人』であったり

  『政府』であったり

  『こんな時代』であったり

  そして

  『世の中』であったり。

 

  「ま、仕方ねえだろ。世の中が悪いんだ」

 

  人は壁のある生活になれている。

  いつか、その正体を見失うほどに。

 

  

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 故郷へ | トップ | エレベーターの神様 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

うた」カテゴリの最新記事