6/6(火)、古墳や埋蔵文化財が大好きな妻が、奥州市江刺区岩谷堂にある「えさし郷土文化館」で開かれている「奥州市の埋蔵文化財展」を見たいというので行きました。その後、ついでだから、花巻市東和町土沢にある「ふるさと歴史資料館」で開かれている「平成18年度春季企画展”埋蔵文化財展ー東和を発掘する”」も見たいというので、東和町まで足をのばしました。
東和町のふるさと歴史資料館には、「ゼニアオイ(銭葵)」が咲いていました。
ゼニアオイ(銭葵)アオイ科 ゼニアオイ属 malva sylvestris var.mauritiana
ヨーロッパ南部原産の2年草または多年草で、江戸時代の初期には既に栽培されていた記録があるという。
名前の由来については、花を銭(ゼニ)に見立てたという説や、種子が輪状に並んだ果実を銭(ゼニ)に見立てたという説がある。
春に種子から生えた苗は浅い切れ込みのある葉を根生するだけだが、翌年の春になると茎が伸びて、高さ60~150cmになる。葉は互生し、浅く5~9つに切れ込む。
非常に丈夫で、一度植えるとこぼれ種子でよく殖えるが、日当たりと水はけのよい場所が最適。
5~6月、葉のつけ根に直径4~5cmほどの花が数個ずつつき、下から上へ咲き上がっていく。花弁は5個あり、先端は浅く凹んでいる。淡紅紫色の地に紫色の筋のある花がふつうで、株によってわずかに濃淡がある程度で、園芸的な改良は行われていないという。ときに白花もある。古くはこの花を薬用にしたとのこと。
なお、学名上の母種「ウスベニアオイ」はヨーロッパ南部原産で、日本では稀に見られる。茎にまばらに毛があり、葉の切れ込みが深く、また花の色が濃いものが多い。