peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ボケ(木瓜)

2008年04月05日 | Weblog
一関市川崎町薄衣のボケ(木瓜)2008年4月1日




2008年4月1日(火)、一関市川崎町薄衣(うすぎぬ)字漆崎にある
ローソン川崎店の道路を挟んだ向かい側の農家の庭で「ボケ(木瓜)」
が真赤な花を咲かせていました。根元のところに咲いた花がとても愛
しく思いました。











ボケ(木瓜)バラ科 ボケ属
Chaenomeles speciosa (Sweet)Nakai
中国原産の落葉低木。岩手県でも各地の庭や公園などに観賞用として
広く植えられている。
茎は根元から多数出て、枝は密に分かれ、こんもりとする。短枝はし
ばしば刺(トゲ)になる。葉は柄があり互生する。葉身は楕円形か長
楕円形で長さ5~9cm。縁には細かく鋭い鋸歯がある。
花は雄花と両性花があって混生し、4月に葉が出る前に咲く。雄花は
雌花より多く、おしべが40本内外あり、めしべは退化している。雌花
は子房が肥厚し、おしべより抜き出ている。花弁が5枚で、色は緋紅色
(「ヒボケ」)、白色(「シロボケ」)、紅白の雑色(「サラサボケ」)
などがある。
果実は比較的稀に付き、楕円形で長さ10cmぐらいになる。
[以上、岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授・菅原亀悦
編著)より]
一関市川崎町薄衣のボケ(木瓜)2007年4月11日


2007年4/11(水)、一関市川崎町薄衣字諏訪前の、今はもう人が
住んでいない家の前に植えられた「ボケ(木瓜)」が、真っ赤な花
を沢山開いていました。






一関市千厩野草の会のボケ(木瓜)
 2007年3月23日





2007年3/23(金)、一関市千厩町千厩にある千厩ショッピングモール
「エスピア」ホールで、千厩野草の会の「春の山野草展(雪割草展)」
がありました。沢山の「雪割草」に混じって真っ赤な花を咲かせた
「ボケ(木瓜)」の盆栽が展示されていました。





一関市「世嬉の一酒造」のボケ(木瓜)
 2006年4月23日





2006年4/23(日)、一関市田村町にある「世嬉の一酒造」に寄って
みたら、緋紅色の「ボケ(木瓜)」の花が3~4輪咲き出していました。



ボケ(木瓜)バラ科 ボケ属 Chaenomeles specios
中国原産の落葉低木で、古くに渡来し、現在では各地の庭園や公園など
に広く植えられている。

幹は滑らかで、群がって上向きに伸び、トゲ状の小枝があり、高さ2~3
mになる。葉は長さ3~10cmの楕円形または長楕円形。花は直径2~5cmの
5弁花。果実は楕円形、卵円形、扁円形などで、長さ3~15cm。薬用または
果実酒にされる。

多くの園芸品種があり、庭木や盆栽のほか、切り花にも利用されている。
花の色は濃紅色、朱赤色、淡紅色、白、絞りなどのほか、1本の木に紅白
の花が混じるものもある。観賞用に栽培されるボケは200品種以上あり、
花期はふつう3~4月、鋭い刺を突き出した枝に、ふっくらとした5弁の花
や八重咲きの花を点々と咲かせる。
 
江戸時代からあった「ヒボケ(緋木瓜)」「ヨドボケ(淀木瓜)」
「カンボケ(寒木瓜)」など、多くは中国原産のボケ(C.speciosa)系統
だが、中国原産で刺の多い「マボケ(真木瓜)」系や日本に自生する
「クサボケ(草木瓜)」系の品種もある。

クサボケは「シドミ」とも呼ばれる日本の固有種。関東以西の日当たり
のよい丘や山地に自生する。高さは30~100cm。4~5月に緋赤色の5弁花を
咲かせ、秋には直径3~4cmの球形の果実(地梨)が黄色に熟し、果実酒や
塩漬けなどにされるという。

アケボノアセビ(曙馬酔木)&アセビ(馬酔木)

2008年04月05日 | Weblog
一関市釣山公園のアセビ(馬酔木)
 2008年4月2日





2008年4月2日(水)、一関市釣山公園の「アセビ(馬酔木)」が花を
沢山咲かせていました。「馬酔木」と書いて、アセビ、アシビ、アセボ
などと読んでいるが、文学のほうでは「アシビ」、植物のほうでは「ア
セビ」が正名だとか。








アセビ(馬酔木)ツツジ科 アセビ属
Pieris japonica(Thunb.)D.Don
本州(宮城県以南)、四国、九州の丘陵地や山地に生える常緑低木。
幹は直立し、よく枝分かれして高さ2~4mになる。葉は短い柄があり
互生する。葉身は倒広披針形で厚く、縁には細かい鋸歯があり、先は
鋭形、表面には光沢がある。
花序は前年の秋にでき、つぼみの状態で冬を越し、4~5月に開花する。
花は白色で、つぼ状。短い柄があって下を向いて咲く。
 以上は、岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授・菅原亀
悦編著)より
あるが、花が美しいので、盛岡市など各地の庭や公園に古くから植えら
れている。盛岡から沢内へ通じる山伏トンネル付近の道端(標高550m)
にも植えられ、生育していることから、耐寒性があることが分かる。
一関市街地のアケボノアセビ(曙馬酔木)&アセビ(馬酔木)
 2007年3月16日





2007年3/16(金)、きょうの一関は、4,5日ぶりに春らしい暖かな天気
になったので、コープ一関コルザ(COLZA)(一関市石畑3-1)の大駐車場
に車を置いて、JR山目駅の方向へ住宅街を歩いてみました。
大雪が降ったりして冬に一時逆戻りしましたが、春は確実にやってきて
いました。いわて生協一関店の第3駐車場の所にはタンポポが花を咲かせ
ていましたし、落下傘をつけた種子を銀色に光らせていました。


アケボノアセビ(曙馬酔木)






アセビ(馬酔木)





アセビ(馬酔木)ツツジ科 アセビ属
 Pieris japonica
やや乾燥した山地に自生する常緑低木で、古くから庭園や公園、墓地
、寺院などにも広く植えられている。万葉集にはこの花を詠んだ歌が
10首見られ、最も古くから愛し続けられた花だといわれている。

高さは1.5~4mほどになり、主幹が立つが基部からの枝分かれが多い。
小枝は立ち気味になる。

葉は枝先に集まって互生し、広倒披針形で長さ3~9cm、厚く革質で少
し艶があり、縁には細かい鋸歯がある。両面とも無毛。新葉は赤みを
帯びる。
 
3~4月、枝先に円錐花序を出し、長さ6~7mmの白色壷状の花を多数つ
ける。花冠は先が浅く5裂する。花がピンク系の園芸品種もある。
(「アケボノアセビ」は園芸品種)

果実は果で、直径5~6mmの扁球形。秋に乾いて熟し、割れて楕円形
の種子を出す。結実した枝に花芽はつけないことが多い。花は下垂するが
果は上向きにつく。
早春の3月頃から開花を始める。花序の基部の蕾から徐々に大きくなって、
白色が鮮やかになり口を開く。開花始めはその年の気温によってかなり左
右され、完全に花が終わるのは晩春になる。

なお、地域変異が多く、葉や花穂の状態が様々なものがあって、それぞれ
の地域名をつけて呼ばれる。

有毒植物であるが、その葉を煎じて殺虫剤に用いる。和名の「馬酔木」は、
馬が食べると苦しんで、酔ったようになるのというのでつけられたという。
別名:「アセボ」「アシビ」

 分布:本州(山形県以南)、四国、九州