peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

アネモネ/ボタンイチゲ(牡丹一華)

2008年04月24日 | Weblog
北上展勝地サトウハチロー記念館の
アネモネ(Anemone) 2008年4月22日 








2008年4月22日(火)、「北上展勝地さくらまつり」が開かれている
北上市立花の市立展勝地公園の一角にあるサトウハチロー記念館(叱
られ坊主)前の花壇に植えられたアネモネが花を咲かせていました。








サトウハチロー記念館 叱られ坊主
サトウハチローは、1903年、東京生まれ。童話集「叱られ坊主」で
文部大臣賞を受賞しました。父は弘前、母は仙台の出身で「ボクの血
の中には東北のものが流れているから、田舎の詩を書くのに何の苦労
もしない」と言っていました。童謡「うれしいひなまつり」や「かわ
いいかくれんぼ」、流行歌「リンゴの歌」などの作詞のほか、生涯の
作品は約2万編にものぼると言われます。著書やレコード・遺品を通し
て、作品世界に溢れ出る温かな人柄と、奔放な生き方に迫ります。
開館時間:10:00~17:00、入館料:大人400円、小・中学生150円
休館日:月曜日、12がつ20日~2月末日
豊かな樹木と景観に恵まれた展勝地は、春の桜やツツジから秋の紅葉、
冬には北上川に白鳥が飛来し、四季折々の散策を楽しませてくれます。
公園内は、みちのく民俗村、サトウハチロー記念館などの見どころが
多彩で、北上の観光の拠点となっています。
一関市東山町のアネモネ(Anemone)
 2007年5月14日



2007年5/14(月)、一関市東山町長坂の住宅団地にある民家
の庭に「アネモネ(Anemone)」の花が咲いていました。


アネモネ・コロナリアは、花の底の部分が白くなるものが多い。







アネモネ/ボタンイチゲ(牡丹一華)
キンポウゲ科 アネモネ(キンポウゲ)属
Anemone coronaria
地中海沿岸地方原産の多年草で、和名を「ボタンイチゲ
(牡丹一華)」、別名を「ハナイチゲ(花一華)」「ベニ
バナオキナグサ」ともいう。
ヨーロッパで園芸草花に改良された。地中に根茎をもつので、
球根草花として花壇や鉢植えにして鑑賞する。

新約聖書の「野の百合」はアネモネを指すという説もある
ように、古くから西洋の文化にかかわり、観賞用の植物として
栽培されてきた。約100種あるといわれるが、ふつうアネモネ
と呼ばれているのは、A.コロナリアとA.ブランダである。

根出葉は3裂または掌状に深く切れ込んいる。3~5月には
高さ20~40cmの花茎を伸ばし、先端に直径5~10cmほどの花を
1個つける。花は6~8の花弁状の萼片からなり、多数の雄しべ
と黒紫色の柱頭をもつ。

花弁のように見えるのは萼片が変化したもので、一重から
半八重、八重、菊咲きまであり、色は赤、桃、紫、藍、白など
がある。

A.ブランダは草丈5~20cm、花径は4cmで一重咲き、花色は紫、
桃、白。3~5月に開花する。

北上市川岸地区のイカリソウ(碇草/錨草)

2008年04月24日 | Weblog
北上市川岸地区のイカリソウ(碇草/錨草)2008年4月22日




2008年4月22日(火)、北上市立花の展勝地公園桜並木がある所から
北上川に架かる珊瑚橋を渡って、対岸から桜並木を眺めてみました。
その後、妻が見たいという安倍正任(まさとう)の城柵跡(黒澤尻柵)
を見に行ってきました。黒澤尻城柵跡は、JR(東北本線&東北新幹線)
北上駅の裏側の方(川岸1丁目辺り)にありました。
街路を歩いていたら3種類のイカリソウ(碇草/錨草)が花を咲かせて
いました。



















北上市川岸地区の黒澤尻柵跡


黒澤尻柵跡は、川岸1丁目辺りにありました。桜の木の下で
お昼を食べました。



陸奥の豪族安倍氏は平安時代後期、北上川沿いや平坦な地に柵を造営し、
柵主には一族をあて地域支配の拠点とした。また、極楽寺を中心とした
その周辺の寺院にも深くかかわっていたことが考えられる。この周辺に
「黒澤尻柵」が設けられ、頼良の五男正任(まさとう)を配した。この
地域は「安倍舘」と言い伝えられている。

永承6年(1051)前九年の合戦が起ったが安倍氏の勢力が強く、陸奥守
(むつのかみ)鎮守府将軍源頼義(よりよし)は出羽の豪族清原氏に援
軍を請うた。康平5年秋(1062)、安倍軍は源氏・清原軍と厨川柵で最後
の決戦を行う。この合戦の途中、黒澤尻柵が落ちたが、正任は出羽に逃
れ、後に投降したが伊予に配流されたと言われている。









イカリソウ(碇草/錨草)メギ科 イカリソウ(エピメディウム)属
Epimedium grandiflorum var.thunbergianum
日本全国の樹林下に野生する多年草で、葉はふつう2~3回3出複葉で
長い葉柄をもつ。花は長い花柄の先端につける。花色の変異は強く、
淡紫から濃桃色にわたる。白花もある。地味だが、山草として庭植え
あるいは鉢物として栽培される。

また花色が黄色のキバナイカリソウE.grandiflorum spp.koreanum
や、常緑で大型のトキワイカリソウE.sempervirensも栽培される。
そのほか、同属のベルシコロルE.versicolorなど多くの雑種がある。
[栽培]容易。繁殖は株分け、実生。[花期]4~5月。
イカリソウ(エピメディウム)属の植物は、地中海からアジアに25種が
分布する多年草。根茎は這い、葉は3出または2出複葉。

イカリソウ(碇草/錨草)

2008年04月24日 | Weblog
一関市のイカリソウ(碇草/錨草)
 2007年4月17日




2007年4/17(火)、一関市役所(一関市竹山町)の向えにある
BOOK OFFという古本屋(リサイクルショップ銅谷町)の駐車場
の傍にある民家の庭に、花の色が濃い「イカリソウ(碇草/錨草)」
がありました。





イカリソウ(碇草/錨草)メギ科 イカリソウ属
 Epimedium grandfiflorum
主に太平洋側の山地(落葉樹林内や林縁)に生える多年草。花には
4個の花弁があり、その基部にそれぞれ長い距があって、四方に広が
っている。この独特の花の形が船の錨(碇)に似ていることから「イ
カリソウ(碇草/錨草)」の名がついたという。

萼片も花弁状で6個あるが、2個は小さくて早く落ちる。茎は高さは
20~40cmになる。葉は普通2回3出複葉で、根もとの葉には長い柄があ
り、茎につく葉の柄は短い。小葉は長さ3~10cm、幅2~6cmの卵形で、
基部はゆがんだハート形で、縁には刺状の毛がある。
茎に1枚だけつく複葉(小葉が3枚1組のもの)が2組か3組あることか
ら、後者にちなんだ「サンシクヨウソウ(三枝九葉草)」の別名もあ
るという。

花期は4~5月。花は茎頂の総状花序に数個ずつ下向きに咲かせる。
花の直径は2cmほどだが、花の色はふつう紅紫色だが、変種が多く
、ピンクや白色のものもある。花弁の基部の距は長さ1.5~2cm。

イカリソウの仲間は薬草としても知られ、強壮薬に使われるとの
こと。分布:北海道(渡島半島)、本州

 なお、良く似た同属種に、「キバナイカリソウ(黄花錨草/黄花碇
草)」、葉が越冬する「トキワイカリソウ(常磐碇草/常磐錨草)」
がある。

キバナイカリソウ(黄花碇草)

2008年04月24日 | Weblog
奥州市水沢区「大師山森林公園」のキバナイカリソウ(黄花碇草)
 2007年5月5日



 2007年5/5(土)、奥州市水沢区にある「大師山森林公園」に行って
きました。前に行ったときは、「若人の道(1)」を登り、バンガローな
どがあるキャンプ場の中を通る道の傍で「キバナイカリソウ(黄花碇草)」
が咲いているのを見つけたのですが、今回は「あじさいの道」から「大日
如来の道」を通って「大師山頂上(標高243.5m)」に出たので、咲いて
いる花を見つけることができませんでした。わずかに葉が茂った状態の
ものを見つけましたが、もう既に花は終わったのかなと思いました。









頂上から黒い磐が沢山ある急斜面の「岩めぐりの道」を下って、
「大師堂跡」にきたら、少しだけでしたが「キバナイカリソウ
(黄花碇草)」が咲いていました。
道のそばの大きな黒い磐の前に「慈覚大師」の石碑が建てられて
いましたので「慈覚大師」の堂跡なのでしょう。



キバナイカリソウ(黄花碇草)メギ科 イカリソウ属
 Epimedium koreanum
日本海側の山地に多い多年草。花には4個の花弁があり、その
基部にそれぞれ長い距があって、四方に広がっている。この独
特の花の形を船の碇に見立てて「碇草」の名がついたという。
(「錨草」とも書く)花が淡黄色なので「黄花碇草」。
萼片も花弁状で6個あるが、2個は小さく早く落ちる。

「イカリソウ」の名前は、平安初期から江戸末期までの数種の
文献に登場している。花の形が独特で、美しかったので観賞用
として栽培されていたほか、葉、茎、根などを薬草として利用
していた可能性が高いという。

大きな塊の根から伸びた茎は高さは20~40cmになる。葉はふう
う2回3出複葉(小さな葉が9枚セット)で、根もとの葉には長い
柄がある。茎につく葉の柄は短い。小葉は長さ3~10cm、幅2~6
cmの卵形で、基部はゆがんだハート形。縁には刺状の毛があり
、イカリソウと違って先が尾状に長く伸びて尖るのが特徴。

なお、3つの枝に9枚のハート形の葉がつくことから、イカリソウ
の別名を「三枝九葉草(さんしくようそう)」とも呼ぶ。

花期は4~5月。茎の上部に直径2cmほどで淡黄色の花を数個か
ら10個下向きにつける。よく見ると、花柄(かへい)は茎に互い
違いについている。花弁は4枚で牛の角(つの)形。中は空洞で、
先端側に蜜が入っている。
花弁の背後には、花弁と同色の萼があり、楕円形で4枚。花弁の
基部の距はイカリソウ(長さ1.5~2cm)に比べてやや長い。

イカリソウの仲間は薬草としても知られ、強壮薬に利用される。
分布:北海道(渡島半島)、本州

仲間には、花が淡紅色~暗紅紫色の普通種「イカリソウ(碇草)」
のほか、葉が常緑で白花か淡紅紫色花の「トキワイカリソウ
(常葉碇草)」、花に距がなく、淡紅紫色や白花が咲く「バイカ
イカリソウ(梅花碇草)」などがある。