peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

シャクナゲ(石楠花)/アズマシャクナゲ(東石楠花)

2008年04月20日 | Weblog
一関市浦しま公園のシャクナゲ(石楠花)
/アズマシャクナゲ(東石楠花)2008年4月15日






2008年4月15日(火)、一関市大手町にある「浦しま公園」に行きました。
この公園には水天宮通りに面した出入り口と愛心幼稚園に面した出入り口
がありますが、今回は幼稚園側から入園しました。
ここには、沢山の植物が植えてありますので、時々訪れていますが、この
日はシャクナゲ(石楠花)が花を咲かせ始めていました。そのほかにも、
ヒューガミズキ、コブシ、フッキソウなどが咲いていました。また、フイ
リアオキが真っ赤な実を沢山つけていました。






シャクナゲ(石楠花)ツツジ科 ツツジ属
Rhododendron
シャクナゲという和名の植物はないが、ここでは総称として表題とした。
写真の植物は「アズマシャクナゲ(東石楠花)」である。

日本にはハクサンシャクナゲ、アズマシャクナゲ、ホソバシャクナゲ、
ホンシャクナゲ、ツクシシャクナゲ、キバナシャクナゲなどが分布して
いる。そのほかに変種がたくさん知られている。ツツジ属の中で、花が
枝先につき、花は花芽に、葉は葉芽に別々につき、多年草で厚く革質な
葉をもったグループをシャクナゲと呼ぶ。

高山に生え、黄花をつけるキバナシャクナゲ以外は区別がしにくいが、
葉脚が鋭形で花冠が7裂するのがツクシシャクナゲとホンシャクナゲ、5
裂するのがアズマシャクナゲ。葉脚が凹形なのがハクサンシャクナゲ、
葉が線形なのがホソバシャクナゲ。ツクシシャクナゲの雄しべは14本で、
葉裏に褐色の毛が厚く、ホンシャクナゲは少ない。
コメリ一関店植木売場のアズマシャクナゲ(東石楠花)
 2006年5月9日



2006年5月9日(火)、一関市石畑にあるコメリ一関店の植木売場に、
花を沢山つけた「アズマシャクナゲ(東石楠花)」が展示販売されて
いました。





アズマシャクナゲ(東石楠花)ツツジ科 ツツジ属
Rhododendron metternichii var.pentamerum
(Rhododendron degronianum Carriere)
山地から亜高山にかけて生える常緑低木で高さは2~3mほどになる。
茎はよく枝分かれして横に広がり、葉は柄があり互生し、枝先に輪生
状に集まって付く。葉身は6~15cmの長楕円状披針形で、厚くてかたい。
表面は濃緑色で光沢があり、裏面は灰褐色の軟毛で覆われている。
全縁。

花序は枝先に前年形成された花芽から出て、短い花軸に淡紅紫色の花
を5~10個ずつ開く。花は4~6月に咲き、花冠は直径4~5cmの漏斗状鐘
形で、先は5つに浅く切れ込み、内側に濃い紅色の斑点がある。雄しべ
は10本、雌しべは1本。果実は長さ1.5cm。
分布:本州(岩手・山形県~長野・静岡県)。岩手県では県南地方で
庭木として植えられている。この種の分布の北限は宮城県花山村とされ
ていたが、近年、岩手県奥州市胆沢区の前川上流部にも生育しているこ
とが確認された。

なお、高山に多い「ハクサンシャクナゲ」は花の内側に淡緑色の斑点
があり、葉はやや薄く幅が広い。
[以上、岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授・菅原亀悦
編著)ほかより]

トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)

2008年04月20日 | Weblog
一関市青葉町のトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
 2008年4月15日



2008年4月15日(火)、一関市青葉町にある山目公民館の近くの民家の
庭に植えられたトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)と思われるツツ
ジが花を満開に咲かせていました。






一関市東山町のトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
 2007年4月14日



2007年4/14(土)、一関市東山町長坂の住宅団地内の民家の庭の
「トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)」が花を咲かせていました。





北上市立図書館のトウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)
 2006年4月22日




2006年4月22日(土)、北上市立図書館の玄関前に「トウゴクミツバツツジ」
と思われる躑躅が咲いていました。





トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)ツツジ科 ツツジ属
 Rhodendron wadanum
「ミツバツツジ」という和名は、葉が枝先に3個ずつ輪生状につくことによる
が、「ミツバツツジ(三葉躑躅)」よりやや標高の高い所に生える落葉低木。

高さは1.5~4mほどになり、枝は細く、輪生状に出る。若枝や葉柄には淡褐
色の長い毛が多い。葉は長さ4~7cm、幅3~5cmの菱形状卵形。

4~5月、葉が開くのとほぼ同時かやや早く花が咲く。花は直径3~4cmの紅紫
色。雄しべは10個で、長いものと短いものが混じる。この仲間は毛の有無や
雄しべの数などが区別のポイントで、ミツバツツジの雄しべは5個。
分布:本州(東北地方南部~鈴鹿山脈の太平洋側)

キブシ(木五倍子)

2008年04月20日 | Weblog
北上市国見山のキブシ(木五倍子) 2008年4月13日






2008年4月13日(日)、北上市の極楽寺に「エイザンスミレ(叡山菫)」
を探しに行ったとき、国見山の頂上にある平和観音像の所まで登りました。
少し離れた所に平和観音の建設趣旨が刻まれた石碑があったのですが、そ
の下の方にキブシ(木五倍子)が花を咲かせていました。ヤブのようにな
っていたので、撮影しずらかったのですが、どうにか撮ることができました。






一関市厳美町祭畤のキブシ(木五倍子)の果実 2007年6月24日



2007年6/24(日)、平泉メビウスの会(代表世話人・阿部慶元)の
第41回自然観察会が行われた一関市厳美町の猿跳橋の近くで「キブシ
(木五倍子)」の果実を見つけました。



一関市厳美町のキブシ(木五倍子)の花
 2006年5月








キブシ(木五倍子)キブシ科 キブシ属
 Stachyurus praecox
山地の斜面や疎林の中、丘陵に生える落葉低木で、高さ2~4mになる。
樹皮は紫褐色または赤褐色。葉は有柄で互生し、葉身は長さ5~13cmの
楕円状卵形で、先は尾状に尖る。縁には鋭い細かな鋸歯があり、裏面の
脈上には軟毛がある。花や実が面白いので、庭園や公園にもよく植えら
れており、切り花にも利用される。

3~5月、葉に先立って長さ3~10cmの穂状花序が横に大きく広げた細い
枝にいくつも連なって下げ、淡黄色の花を開く。花は元のほうから開き
はじめる。花は柄がなく、前年の秋に垂れ下がって出る総状花序に付き、
蕾の状態で冬を越す。雌雄別株で、雄株のほうが花を多くつける。

1個の花は長さ7~9mmで雄しべが発達、雄花のほうがやや大きい。萼片
は暗褐色で4枚、花冠は淡黄色で鐘形。花弁は6枚で、4枚は半開状に丸ま
っている。雄花は雄しべ8本。雌花は子房が発達している雌しべ1本と小
さく退化した雄しべがあり、花冠がわずかに緑色を帯びる。
雌株は花後(秋)にブドウ状に実を結ぶが、果実は球形で長さ8mmぐ
らい。果実には小さな種子が入っている。

葉や果実に変異が多く、三浦半島から伊豆諸島にかけて、花が大きく、
花序の穂も長い「ハチジョウキブシ(八丈木五倍子)」が自生している。
そのほかにも「ナンバンキブシ」「ケキブシ」「ナガハキブシ」の変種
がよく知られている。

和名の「フシ」は「五倍子(ふし)」の意味で、黄褐色に熟したこの果
実を、ヌルデの虫こぶの「五倍子(ゴバイシ、フシ)」の代用として黒
色の染料に利用したことによるという。
 別名:マメブシ(豆五倍子)、キフジ(木藤):茶花や生花の材料に
よく使われているが、「キフジ」と呼んでいるのは誤りとのこと。

ちなみに、五倍子はヌルデという木に昆虫が寄生して作るある種のこぶ
(虫瘤=むしこぶ)で、タンニンを含み、織物、インク、御歯黒(おは
ぐろ)などの染料として用いられた。 

 分布:北海道(渡島半島)、本州、四国、九州、中国。

パンジー「マクシム・マリナ」

2008年04月20日 | Weblog
一関市青葉町のパンジー
「マクシム・マリナ」 2008年4月16日


2008年4月16日(水)、一関市青葉町の民家の庭に2種類のパンジーが
寄せ植えされた鉢がありました。その一つは「マクシム・マリナ」と
いう名のパンジーではないかと思います。





パンジー「マクシム・マリナ」スミレ科 スミレ属
Viola×wittrockiana cv.Maxim Marina