peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

モモ(桃)/ハナモモ(花桃)

2008年04月26日 | Weblog
北上市街地のハナモモ(花桃)
 2008年4月22日








2008年4月22日(火)、北上展勝地の桜並木を北上川の対岸(右岸)
から見ようと堤防上を歩いていたら、民家の前に植えられたハナモモ
(花桃)が真っ赤な花を沢山咲かせていました。矢口の系統の「黒皮
(くろかわ)」ではないかと思います。
北上川を横切って沢山の鯉のぼりが泳いでいました。桜並木の後の方
には「男山」も見えました。このまま堤防上を行くと「ホテルシティ
プラザ北上」に着くようです。






モモ(桃)/ハナモモ(花桃)バラ科 サクラ(プルヌス)属
Prunus persica
中国北部原産の落葉小高木。果樹、花木として世界的に栽培されて
いる。高さは3~8m。葉は互生し、広倒卵形または楕円状披針形で、
縁には細かい鋸歯がある。花期は4月。花は直径3~5㎝で、葉が開く
前に咲く。花弁は5個が基本で、ピンク(桃)のほか、白、紅色のも
のもある。果実は7~9月に熟し、生食、缶詰などの加工品に利用さ
れる。

中国では古くから栽培され、ペルシャや小アジアを経由してギリシ
ャ、ローマへ、さらに地中海沿岸地方へ伝わった。ヨーロッパでは
かつてペルシャが原産地と考えられていたため、persicaという学名
がついている。

日本では古事記にモモの記載があるが、果樹として栽培されるよう
になったのは江戸時代以降のことで、現在のように果実の大きい品
種は明治になってからである。

食用のモモは山形県、福島県、山梨県、岡山県などが主な産地。
「白鳳」「大久保」など多くの品種がある。
ハナモモ(花桃)
果樹としてのモモ(桃)と区別して、花の美しさを楽しむために
栽培されているモモを「ハナモモ(花桃)」と呼んでいる。ハナ
モモの栽培が盛んになったのは江戸時代で、現在も「関白」「菊桃」
「源平」「矢口」など、江戸時代につくられた品種が庭木や切り花
用に栽培されている。

花には一重咲き、八重咲きがある。品種には花色のほか樹形が枝垂
れたり、ほうき状に伸びる品種もある。
園芸品種に菊桃、黒川矢口、照手紅(しょうしゅべに)、照手白
(しょうしゅしろ)、源平枝垂れ、残雪枝垂れなどがある。

「関白」は八重咲きの大輪で、白花の代表種。「寒白」とも書く。
「菊桃」は菊の花のように細い花弁が多数つく。「源平」は1本の木
に紅色と白色の花がつき、1個の花が紅白の絞りになることもある。
「矢口」は切り花用の代表的な品種で、温室で花を咲かせたものが
雛祭りに使われる。花はピンクの八重咲き、枝が長く枝垂れる品種
もあり、源平枝垂、残雪枝垂、相模枝垂などが知られている。鉢植
え用の矮性の品種もある。
[栽培]繁殖は実生、接木。[花期]3~4月。[果期]6~9月。

ナノハナ(菜の花)/アブラナ(油菜)

2008年04月26日 | Weblog
奥州市江刺区のナノハナ(菜の花)/アブラナ(油菜)
 2008年4月22日






2008年4月22日(火)、北上川の左岸(東側)の道路を車で走っていた
ら、東北新幹線の橋脚と道路の間にナノハナ(菜の花)が群生している
のを見つけました。奥州市江刺区の瀬谷子辺りで、遠くに焼石岳と思わ
れる山脈も見えました。時節柄、灌漑用水が満々と流れる堰と黄色い菜
の花がマッチして素敵でした。









ナノハナ(菜の花)/アブラナ(油菜)
アブラナ科 アブラナ(ブラシカ)属
Brassica rapa var.amplexicaulis
ヨーロッパ原産の一年草または二年草で、草丈60~80cm。葉は単葉
で楕円形、緑または黄緑色。花茎は太く、先端に黄色の4弁花を総状
につける。変異性に富み多くの栽培植物がある。和名はアブラナ
チリメンハクサイB.rapaから分離選抜(改良)されたと言われるが、
詳細は定かでない。

園芸上、切花など観賞用に使う場合には「ナバナ(菜花)」と呼ば
れ、分枝性の少ない品種、食用の場合は「ハナナ(花菜)」と呼ばれ
、分枝性の強い品種が育成され、広く栽培されている。園芸品種に
「観月」などがある。
[栽培]9月上旬~10月下旬までに直播きすれば、11月下旬~2、3月に
開花する。
アブラナ(ブラシカ)属 Brassica
ヨーロッパ西、南部の海岸地帯に野生し、ケール、ブロッコリー、
カリフラワー、キャベツ、コールラビなど様々な野菜類が含まれる。
アブラナ科の野菜の花
アブラナ科の植物には、古くから「菜(な)」と呼ばれて食用にさ
れてきたものが沢山ある。現在も盛んに品種改良が行なわれ、また栽
培技術の進歩によって、1年中供給されるものも多い。
本来の性質は秋に種子を播き、晩秋から春にかけて収穫するもので、
花はすべて春咲きである。日照時間が長くなると花芽が形成され、株
の中心部から花茎が伸びはじめ、大きな花穂をつくって、白、紫、黄
色などの花を咲かせる。
アブラナ科の花は花弁4個が十字形につくので、「十字形花」と呼ば
れ、かつてはアブラナ科をジュウジバナ科と呼んだこともある。

最近は外国から新しく導入された野菜も多くあり、また地方で古くか
ら育成されてきた品種など、同定にとまどうこともしばしばである。
こうした場合、花の大きさと色を見ると、どのグループに属するか、
だいたい判別することができる。
キャベツの仲間の花は緑黄色、ダイコン(大根)は紫がかった白色、
カブ(蕪)やハクサイ(白菜)の仲間は黄色である。ブロッコリーや
カリフラワー(ハナキャベツ)はキャベツから改良されたものなので、
緑黄色の花を咲かせる。カブを親として育成されたノザワナ(野沢菜)
やコマツナ(小松菜)は黄色の花が咲く。