2014年3月29日(土)、千厩野草会(金野昌敏・会長)主催の「春の雪割り草展」が、千厩ショッピングモール・エスピア(一関市千厩町千厩字東小田90)で始まりました。100点以上あると思われる展示品の大部分が「雪割り草」でしたが、クリスマスローズや福寿草、フキノトウなどそのほかの植物もわずかながら展示されていました。ユキワリソウ(雪割り草)には名札がついていませんでした。
雪割草/ミスミソウ(三角草) キンポウゲ科 ミスミソウ属 Hepatica nobilis ver.japonica
「雪割草」はミスミソウ、スハマソウ、オオミスミソウ、ケスハマソウの選抜種または交配種を指し、サクラソウ科のユキワリソウとは全く異なる植物である。花色や花形の変化に富む雪割草は、古くは江戸時代から栽培されていた記録がある。近年では育種が進み、色とりどり、花形も様々な花が作出されている。
林の下に生える多年草。高さは10~15cmほど。葉は根もとにつき、3つに切れ込んでいるが、形は変化が多い。花期は2~4月。花は直径1~1.5cmで、白色、淡紫色、ピンクなど、色の変化が多い。日本海側には花が大きく、色の美しいものが多い。分布:本州、九州。
雪割草の咲き方による分類(全11タイプ):
①標準花・・・おしべ・めしべともに正常で、最も一般的なタイプ。色や模様の変化が多い。
②千重咲き・・・おしべ・めしべとも完全に弁化するタイプ。複色花は特に豪華。
③三段咲き・・・おしべ・めしべが独立して弁化するタイプ。小花弁が全開し、千重咲きに見えるものもある。
④唐子咲き・・・めしべが弁化して大きく捩れるタイプ。おしべを残すものもある。
⑤二段咲きおしべが弁化したタイプ。ほぼ安定した芸を見せる。
⑥二段唐子咲き・・・唐子咲きの中で、若干めしべを残すタイプ。盛り上がりの良い二段咲きも含まれる。
⑦日輪咲き・・・おしべがヘラ状に変化し、花弁に沿って広がるタイプ。
⑧丁字咲き・・・おしべが弁化し捩れるタイプ。芸が固定しにくい。
⑨乙女咲き・・・おしべが短く退化して、花粉が出来ないか、全く退化したタイプ。
⑩妖精咲き・・・おしべ・めしべともに弁化の初期段階で、爪状の花弁を有するタイプ。
⑪変わり咲き・・・いずれの分類にも属さないタイプ。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・育てる調べる山野草2525種」より]
http://www.sqr.or.jp/usr/fujiengei/gd/hepatica/index.html [雪割草」のご案内]
http://www.rokuseien.com/sub1-5.htm [雪割草1(六聖園)]
http://tadaoo.web.fc2.com/newpage9.htm [雪割草(千重咲きⅡ)]
http://kusa1511.web.infoseek.co.jp/top/yuki/01/01.html [雪割草(千重咲き)のコレクション]
http://www.asahi-net.or.jp/~yq3m-kr/yuki04.html [雪割草讃歌 雪割草4]
http://www.ihsj.org/hepatica/ph_02_05.php [国際雪割草協会:雪割草写真DB:八重咲き:♀弁化:千重咲き]