2015年12月3日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行ってきました。その途中の県道沿いにある「赤石堤」のという「白鳥飛来地」に植栽されているマユミ(真弓)が赤い仮種皮に包まれた種子を出した果実を沢山つけていました。
マユミ(真弓)ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus sieboldianus
山野に生える落葉低木~高木で、高さは普通3~5m、大きいものは15mに達する。樹皮は灰白色で、老木になると縦に少し裂ける。若枝は緑色で白いすじのあるものが多い。葉は長さ5~15㎝の楕円形または倒卵状楕円形で先は鋭く尖り、縁には細かい鋸歯がある。裏面は淡緑色で、脈が目立つ。
5~6月、前年枝の基部から長さ3~6㎝の柄のある集散花序を出し、直径約8㎜の淡緑色の花をまばらに開く。雌雄別株。花弁と萼片は4個。雄しべは4個あり、雄花では花糸が長く、雌花では短い。葯は黒紫色~暗紫色。果は長さ、幅とも8~10㎜の四角形で、淡紅色に熟して4つに深く裂けると、赤い仮種皮に包まれた種子が現れる。マユミの実はかなり遅くまで残り、初雪の頃でも赤い実がよく目立つ。弓をつくるのに使われたように、枝はよくしなう。
和名は、昔、この材で弓をつくったことから真弓の名がある。材は白く、緻密で狂いが少ない。
葉が両面とも見毛のものをカンサイマユミ、裏面の脈上に毛状突起や毛があるものをカントウマユミ(ユモトマユミ)として区別することもある。用途:庭木、公園樹、盆栽、小箱、玩具、櫛。分布:北海道、本州、四国、九州(屋久島まで)、南千島、サハリン、朝鮮南部、中国。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・日本の樹木」より]