(上)エピデンドラム・ラディカンス Epi.radicans:中南米にきわめて広く分布し、花形。色彩もすこぶる変化の多い種。肥大するバルプを作らず、茎が長く伸びてその頂上に多数の花をくす玉状につえる。Bタイプのルーツ。花径は3㎝ぐらい。きわめて強健で繁殖力も旺盛。本種をもとに改良されたリードステム系と呼ばれるものは、鉢物として出回っているが、交配名が登録されているものが多い。別名:エピデンドラム・イバグエンセ(Epi.ibaguense)。B(長茎)タイプ。[主婦の友社発行「やさしい洋ラン・最新品種と育て方180種」より]
2016年3月11日(金)、岩手蘭友会(会長・及川正道、会員18人)主催の「第29回いわて洋ラン展」が、水沢メイプル4階催事場(奥州市水沢区横町)で始まったので、早速見に行ってきました。会場にはカトレアやシンビジウム、デンドロビウムなど様々な洋ランが沢山展示されていましたが、会場奥の「洋ラン即売コーナー」にも沢山の洋ランが展示されていました。その中に、色の違ったエピデンドラム(エピデンドルム)がありました。
エピデンドルム ラン科 エピデンドルム属 Epidendrum(Epi.)
カトレヤ属Cattleyaに近縁で、中・南アメリカの熱帯を中心に広く分布しており、約700種が記載されている大きな属である。本属の種は、樹上や岩上に着生しており、形態は様々であるが、細い棒状の茎がアシのように叢生し、葉を互生する種が多く見られ、園芸的にも交配が進んでいる。
花の大きさも小型のものから大型のものまであり、萼片と花弁は離れているが、唇弁が蕊柱と合着し、あたかも蕊柱から出ているように見えるのが特徴である。
茎が肥厚し、先端の2枚の葉の間から花茎が伸び、唇弁が蕊柱基部にだけつく150種をエンキクリア属Encycliaとして別属に分ける考えもある。高地産のものから低地産のものまであり、栽培方法はそれぞれ異なるが、一般に出回っているものは最低温度を10℃に保てば栽培も容易である。
属名はギリシア語のepi(上)とdendron(木)に由来し、樹上に着生することによる。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]
[小学館発行「旬の鉢花・最新買いどき別分類」より]