2016年3月11日(金)、一関市東山地域交流センター(東山町長坂字町)に隣接している民家の前庭に植栽されているヤブツバキ(藪椿)が、花を沢山咲かせていました。
ヤブツバキ(藪椿) ツバキ科 ツバキ属 Camellia japonica L.
特徴:海岸近くの平地や丘陵地などに普通に生育する常緑小高木。幹は直立し、高さ3~6m。よく枝分かれして、時には根元から株立ちする。葉は柄があり互生する。葉身は長楕円形または広楕円形で厚く、先は尖る。縁の上半部には細かい鋸歯があり、表面は光沢がある。花は2~5月に咲く。花冠は赤色で筒状広鐘形。花弁は5枚で半開し、雄蕊の筒部は白色。種子は球形で黒色。ユキツバキはヤブツバキの変種で、花は平らに広く開き、雄蕊の筒部が黄色である。
分布:本州、四国、九州。岩手県では比較的温暖な大船渡市から宮古市まで海岸沿いに生育する。宮古市が太平洋沿岸の分布の北限である。ツバキはヤブツバキの園芸種で数多くの品種があり、県南地方では庭に植えられている。[岩手日報社発行「岩手の樹木百科」(岩手大学教授・菅原亀悦・編著)より]