2016年3月11日(金)、岩手蘭友会(会長・及川正道、会員18人)主催の「第29回いわて洋ラン展」が、水沢メイプル4階催事場(奥州市水沢区横町)で始まったので、早速見に行ってきました。会場のメーンテーブルに「カタセタム・レベッカノーセン」という名札をつけたランが展示されていました。
カタセツム・レベッカノーザン ラン科 カタセツム属 Catasetum(Ctsm.)Rebecca Northen
Grace Dunn×roseum、1971年登録。本属中の小型の交配種。球茎は卵形で3~7㎝、花茎は球茎の基部より生じ10~15㎝に伸び、鉢の外へ下垂する。花は径2.5㎝、淡紫桃色で基部やや淡く、唇弁の周辺は細かい欠刻をなし毛状となる。弱い芳香を有する。開花期は通常冬から春。[個体]’ミッカビ’ 'Mikkabi'花径約3㎝、淡紫桃色の良個体。
カタセツム(カタセタム)属: 約70種と数種の自然雑種が中、南アメリカの熱帯に分布する。落葉性の着生ランで多肉質の球茎は紡錘形で数節をもつ。葉は茎の上部に数枚つき、長楕円形で薄く、襞(ひだ)が多い。花茎は球茎の下部より生じ、直立または湾曲し下垂する。花はふつう多肉質で数~多数つく。小さな株では雄花をつけ、大きくて日当たりがよい株では雌花をつけるが、まれに混生したり中間的な花をつけることがあり、分類が困難になっている。雄花は形や色が複雑で、蕊柱には花粉をはじき飛ばす仕組みがある。雌花はふつう倒立して半開し、ヘルメット状の唇弁が目立つ。属名はギリシア語のkata(下の)とラテン語のseta(突起)からなり、雄花の蕊柱の下部にある2本のアンテナ状の突起に由来する。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・蘭ラン」より]