タマアジサイ:花形に変化があり、夏の茶花として用いられる。近畿地方以西では栽培しにくい。
2017年8月20日(日)、久しぶりに岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)に行って
きました。’平成29年6月2日に「研修温室」が「展示温室」と名前を改め、展示内容もリニューアルし
た’とのことで、従来の「中温室」「高温室」「低温室」から「亜熱帯果樹エリア」「食虫植物コーナー」
「エアープランツコーナー」「アナナスコーナー」「ランコーナー」に変更されていました。
この「展示温室」の裏側(南西部)に作られている「宿根草見本園」の傍に、タマアジサイ(玉紫陽花)
が植栽されていて、丸くて玉のような蕾を沢山つけていました。蕾がほころび花を咲かせ始めていました。
タマアジサイ(玉紫陽花)アジサイ科 アジサイ属 Hydrangea involucrata
関東地方~岐阜県あたりに分布し、山地に自生します。土壌の関係からか、不思議と西日本では見かけ
ないアジサイです。伊豆諸島には大型の種類があります。夏の終わりごろ、玉のような蕾から装飾花が
飛び出し次第に開花します。花色は淡い桃色、花形は八重・半てまり・てまり・ようらくなど変化に富
みます。開花直後は茶花に珍重されます。江戸時代の記録にあるタマアジサイの一種、「ギョクダンカ」
は、暗緑色の葉に毛がありざらざらします。[栃の葉書房発行「別冊趣味の山野草・あじさいを楽しむ」
より]
額ぶち咲き。装飾花:一重、弁にフリルがある。白色。両性花:薄紫色。花数が多いので盛り上がって
咲く。葉:表面に細かい毛がある。[荒井俊雄・編著「あじさいミニ図鑑・あじさいアルバム200」より]