peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

「四季を通してのウォーキング」とトクサ(砥草)

2005年11月19日 | Weblog


きょう(11/19)は、北上川学習交流館・あいぽーと(一関市狐禅寺字石ノ瀬)主催の「四季を通してのウォーキング」に妻と共に参加しました。

 「一関遊水地の周囲提や市内の旧跡を巡り、歩くことの楽しさを感じ、お互いの交流を深める」という趣旨で行われたもので、滝沢のアイ・ドームや東工業団地を経由して約2時間ほど歩きました。肌寒い天気でしたが、楽しいひとときでした。

 途中の民家の庭には、サザンカが咲いていましたし、イチョウもきれいに黄葉していました。






トクサ(砥草・木賊)トクサ科 トクサ属
山地の湿地に生える常緑性のシダ。観賞用としても古くから利用されている。茎は円柱形で、高さ50~100cmになり、先端に楕円形の胞子嚢穂が1個つく。昔は茎を物を磨くのに使ったことから、「砥草」の名がついたという。

ドイツスズラン(独逸鈴蘭)の赤い実

2005年11月18日 | Weblog


ドイツスズラン(独逸鈴蘭)ユリ科 スズラン属 Convallaria majaiis
ヨーロッパ各地に広く分布する多年草。葉は根もとにふつう2個つき、長さ10~20cmの卵状長楕円形で、裏面はやや白っぽい。

「スズラン」の名で園芸店などで売られているのはこの「ドイツスズラン」で、日本に野生するスズランより花が大きく(日本に自生するスズランは長さ6~8mm)香りも強い。果実は直径6~10mmほどの球形の液果で、秋に赤く熟す。

 幅が広くて光沢がある。また日本に自生するスズランは花茎が葉より低いが、ドイツスズランは花茎は高さ20cmくらいだが、葉が短いので花穂の先端は葉より高い。欧州では五月祭に欠かせない花として扱われるという。

 園芸品種には花がピンクのもの、八重咲きのもの、葉が斑入りのものなどがあるという。花期は4~6月。

 「鈴蘭」の和名は、かわいい鈴のような花が咲くことによる。「キミカゲソウ(君影草)」というロマンチックな呼び名もあるが、毒草(薬効成分も含む)なので注意が必要である。
 スズランの花言葉は、「純潔」「幸福の再来」「甘美」など。

クレオメ(西洋風蝶草)

2005年11月18日 | Weblog



 画像は、和名が「西洋風蝶草」とつけられたクレオメ。花が咲き終わると順次、細長い実になる。(11月17日、東山町長坂で写す)

クレオメ(西洋風蝶草)フウチョウソウ科 クレオメ属 
Cleome hassleriana(クレオメ・ハスレリアナ)
 熱帯アメリカ原産の1年草。茎は高さ80~100cmになり、掌状複葉が互生する。花は茎先に総状につき、4本の雄しべが目立つ4弁花を、下から順に咲かせる。花色は桃、白、それらの複色。花期は6~10月。種子は4月に直蒔きする。

 別名:セイヨウフウチョウソウ(西洋風蝶草)、フウチョウソウ、クレオメソウ

ヤブサンザシ(藪山櫨子)と「太陽と風の家」

2005年11月18日 | Weblog




きょう(11/18)は、JR大船渡線陸中松川駅(無人駅)の隣にある「石と賢治のミュージアム・太陽と風の家」(一関市東山町松川字滝ノ沢149-1)に行ってきました。一関市民に無料入場券(大人300円)が配られたので、何度も見たところですが入館してみました。

 ここには、宮沢賢治が死ぬ2年ほど前まで関わっていた旧東北砕石工場が保存されていて見学できます。詳しいことは、下記のURLにアクセスしてみてください。

 http://www.ishi-kenji.jp/

 この施設がある近くの民家の庭で、ヤブサンザシ(藪山櫨子)の真っ赤に熟した果実を見つけました。個体数が少ないので見る機会があまりない樹木だそうですのでラッキーだったと思います。




ヤブサンザシ(藪山櫨子)ユキノシタ科 スグリ属 Ribes fasciculatum
山野にまれに自生する落葉低木。株立ちで、高さ1mぐらいになる。若枝は灰白色。はじめ軟毛が密生するが、のちに無毛。樹皮は次第に縦にはがれて、暗赤褐色に変わる。

 葉は互生し、葉身は長さ2~6cm、幅2.5~6cmの広卵形で、掌状に浅く3~5裂する。基部は切形または浅いハート形。裂片のふちには欠刻状の鈍い鋸歯がある。質は草質で薄く、両面とも短い軟毛がある。葉柄は長さ2~3.5cm、短い軟毛と長毛がある。

 花は雌雄別株。4~5月、前年枝の葉腋に黄緑色の小さな花が1~数個束生する。花弁はへら形で、ごく小さく、直立する。

 果実は液果。直径7~8mmの球形で、10~11月に赤く熟す。種子は長さ約3.5mmの楕円形。熟した果実はうまそうに見えるが、苦くて食えないとのこと。

 和名の由来は、藪に生え、果実がバラ科のサンザシに似ていることによる。


初冬に咲くサルビア(緋衣草)の花

2005年11月17日 | Weblog


11月17日、一関市東山町長坂にある名勝・げいび渓の近くにあるJR大船渡線げいび渓駅のトイレの脇に立派に咲き乱れている「サルビア(緋衣草)」を見つけました。げいび渓駅のトイレは、鉄道で訪れる人たちの玄関口にあたるだけに、立派なものできれいでした。


サルビア(緋衣草)シソ科 アキギリ属 Salvia splendens
 サルビアの仲間は、世界中に750種以上分布し、多くの種類が花壇用や切花、香辛料、薬用に栽培されている。しかし、ふつうサルビアといえば和名をヒゴロモソウ(緋衣草)という「サルビア・スプレンデス」を指すという。

 花色は緋赤が代表的だが、品種が豊富で桃(ピンク)、白、紫の花などがあり、特に低音期に色彩が鮮明になるという。

ブラジル原産の多年草。草丈は25~100cm、一般には春に種子蒔きして、1年草として育てられる。茎は四角形でよく枝分かれし、長い楕円形の葉を対生する。夏から秋(5~11月)にかけて枝先に緋赤色(真っ赤)の唇弁花を多数つける。