peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

奥州市前沢区のシバザクラ(芝桜)/モスフロックス

2006年04月24日 | Weblog






4/23(日)、奥州市前沢区にある白鳥城址を訪ねたとき、近くの農家の庭に何種類かの「シバザクラ(芝桜)」が咲いていました。











シバザクラ(芝桜)/モスフロックスハナシノブ科 フロックス属 Phlox subulata
北アメリカ東部原産の多年草。日当たりの良い所を好み、乾燥と寒さには強いが、蒸し暑さには弱い。花壇や石垣などによく植えられている。草丈(茎)は約10cm。芝生のように地面を這って広がり、葉は常緑で対生し、細長く先が尖ってかたいので触れるとチクチクする。

 花期は3~4月。花色はピンクの濃淡のほか、青、青紫、淡紫、白、複色もあり、花期にはカーペットを敷いたように株全体が花でおおわれる。花は直径1.5cmほど。

 和名は、桜のような5弁花が咲き、芝のように広がる性質からつけられたという。「ハナツメクサ(花爪草)」とか「モス・フロックス」とも呼ばれる。

一関市舞川のソメイヨシノ(染井吉野)開花!4月23日

2006年04月23日 | Weblog




4月18日(火)の地元紙「岩手日日」に「17日、一関市舞川のJAいわて南舞川支店前のサクラの花が一足早く咲き出した」と書かれていたので、今日あたり見頃かなと思って行ってみました。しかし、3分咲き程度でした。






ソメイヨシノ(染井吉野)バラ科 サクラ属 Prunus×yedoensis cv.Yedoensis

一関市釣山公園のエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)

2006年04月20日 | Weblog



4月19日(水)、一関市釣山公園の「芭蕉の道」と名付けられた道のじめじめした土手に「エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)」と思われる植物が花を咲かせていました。





エゾエンゴサク(蝦夷延胡索)ケシ科 キケマン属 Corydalis ambigua
湿り気のある林の中や森のへりなどに生える多年草。地中に球形の塊根があり、1個の塊根から柔らかな細い茎が1本ずつ伸びてくる。高さは10~30cmほどになる。

 葉は1~3回3出複葉。小葉は長さ1~3cmで、線形から広卵形まで変化が多い。花期は4~6月。花は長さ1.5~2.5cm。花の色は変化が多く、北海道では鮮やかなブルーのものが多く、本州では赤みの強いものが多いという。分布:北海道、東北地方

「延胡索」という言葉は、漢方薬[生薬]の名前で、中国や朝鮮半島のこの仲間の球根[塊茎(かいけい)]を、蒸してから日光に当てて乾燥させたものを「延胡索」といったことによるもので、東北以北の自生だから「エゾ(蝦夷)」がついたという。

一関市街地のツツジ(躑躅)シャクナゲ(石楠花)

2006年04月18日 | Weblog


4月15日(土)、「厳美街道」とも呼ばれる国道342号線沿いの歩道を歩いていて、ツツジ(躑躅)と思われる花が咲いているのを見つけました。しかし、葉の形や花のつき具合からするとシャクナゲ(石楠花)かもしれません。






ツツジ(躑躅)ツツジ科 ツツジ属 Rhododendron spp.
常緑または落葉低木~高木。ツツジ栽培は既に江戸時代に大流行があり、300品種以上が自生種の変異株から作られており、その逸品が「キリシマ(霧島)」や「サツキ(皐月)」の園芸品種群だそうです。
 その後、キリシマなどを母体にした小輪で多花の「クルメツツジ(久留米躑躅)系」、大輪で大株の「ヒラドツツジ(平戸躑躅)系」、極小形の「ミヤマキリシマ(深山霧島)系」、盆栽や庭園用のサツキ(皐月)系」などに、それぞれ一重、二重、八重、絞り咲き、紅白の咲き分けなどが作り出され、花色に桃色、赤紫、濃紫などの広い変異が加わって、多種多彩になったそうです。

シャクナゲ(石楠花)ツツジ科 ツツジ属 Rhododendron spp.
ツツジ属のうち「シャクナゲ(石楠花)」といわれるのは、「枝先に光沢のある長細い葉を輪生状につけ、その中央にツツジ(躑躅)に似た花が房状に集まって咲くもの」を指すようです。
 花色は紅、紫、淡紅、黄、白など。仲間は400種以上あり、特にヒマラヤに多いそうですが、日本にも5種自生しているとのこと。
 但し、最近、庭や公園によく植えられているのは「西洋シャクナゲ」と呼ばれる主に欧米で改良された園芸品種で花色が多彩。

植木売場のアカヤシオ(赤八汐)

2006年04月16日 | Weblog


4/15(土)、一関市中里(石畑)のホームセンター・コメリ一関店の植木売場に根巻きされた「アカヤシオ(赤八汐)」が展示されていました。





アカヤシオ(赤八汐)ツツジ科 ツツジ属 Rhodendron pentaphyllum var.nikoense
山地の岩場などに自生する落葉低木。よく枝分かれして、高さは2~5mになる。葉は枝先に5枚ずつ輪生状につき、長さ3~6cm、幅2~3cmの広楕円形で、先は短く尖り、ふちと葉柄には長い毛がある。別名:アカギツツジ

 4~5月、葉が出る前に明るい淡紅紫色の花がひとつの花芽から1個ずつ出て、やや下向きに咲く。花は直径4.5~6cmの広い漏斗状で、花弁はミツバツツジなどに比べて丸みがある。

 花柄には長い腺毛がまばらにある。雄しべは10個あり、そのうち5個が短く、花糸の下部に白い毛が密生している。雌しべは無毛。
 分布:本州(東北南部から関東、中部地方)

 アカヤシオの母種の「アケボノツツジ」は、本州の近畿地方南部以西、四国、九州に分布する。樹形や葉、花の形などはアカヤシオと同じだが、アカヤシオは花柄に腺毛があり、雄しべの基部に毛があるのに対し、アケボノツツジは花柄に腺毛がなく、10個の雄しべの花糸のどれのも毛がない点が異なるという。