

4月14日付地元紙「岩手日々」に、「”初夏”の陽気 かれんに咲く 一関市川崎・カタクリの花」の見出しで画像入りの記事が掲載されました。今年はまだ撮っていないのですが、この記事を見て、昨年(2005年)5月11日に行って撮ってきた岩手県沢内村安ケ沢(やすがさわ)の「かたくりの里」のカタクリを紹介したくなりました。



沢内村安ケ沢のカタクリは、大きな「オオヤマザクラ」の木の下などに群生していました。その群の中に「白花」カタクリやキクザキイチゲも生えていました。

管理棟の前には、上の画像のモニュメントがありました。









カタクリ(片栗)/カタカゴユリ科 カタクリ属 Erythronium japonicum
山地や丘陵、雑木林などのやや湿ったところに群生する多年草。葉は地表にふつう2個展開し、長さ10~12cmの長楕円形で、まだら模様があるものが多い。ただし、種子が芽を出し、花が咲き出すまで7年以上かかるという。
花期は3~6月。雪解けを待ちかねたように花を開き、2カ月足らずで地上から姿を消してしまう。花茎は高さ10~20cmになり、紅紫色または淡紅色の花を1個つける。花弁の基部にW形の模様がある。花は下向きにつき、開くとすぐに長さ4~5cmの花びらを上方へぴんとそり返らせ、長い雄しべ雌しべを前へ突き出して俯きに咲く。花は日が当たっているときだけ開く。
かつては地中の鱗茎から澱粉を採ったので「片栗粉」という名があるが、現在普通に販売されているものは、「片栗粉」と書いてあっても本物ではなく、馬鈴薯などから採った澱粉とのこと。花も若葉も食べられる。
分布:北海道~九州
北国に春を告げる花として親しまれている。名前の由来は、万葉集にもその名が見られる古名の「カタカゴ(堅香子)」から「カタコユリ」、さらに「カタクリ」へ変化したものといわれている。別名:カタコ(片子)、カタカゴ(堅香子)