peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ソヨゴ(冬青)

2006年10月19日 | Weblog



10/19(木)、民族歌舞団・わらび座が2006年4月15日(土)から2007年1月3日(水)までの予定でロングラン公演中の「たざわこ芸術村10周年記念作品・ミュージカル 義経(YOSHITUNE)平泉の夢」を観に、秋田県仙北市(旧田沢湖町)の「たざわこ芸術村」に妻と2人で行って来ました。予定通りに着いて少し時間があったので、構内の樹木などを見て歩いていたら、真っ赤に熟した実を付けた「ソヨゴ(冬青)」がありました。










ソヨゴ(冬青)モチノキ科 モチノキ属 Ilex pedunculosa
山地に生える常緑小高木で、樹高は10mに達するが、一般には5m前後。樹皮は灰褐色ないし灰白色で滑らか。幹はあまり直立せず、小枝は直線的。若枝には稜があって毛はない。

 葉は互生し、長さ4~8cmの卵状長楕円形。やや薄い革質で光沢があり、縁が大きく波うつ。葉柄は長さ1~1.5cm。雌雄別株で、6月頃、葉腋に4数性の白い小さな花をつける。雌雄花ともに長さ2~5cmの花柄があり、雄花は散形状に3~8個つくが、雌花は花柄に1~3個つく。花弁は4~5個。

 果実は直径6~9mmの球形の核果で4個の核がある。秋に真っ赤に熟してぶら下がる。果実には長さ3~4cmの柄があり、鳥に食われなければ冬まで残る。分布:本州(中部地方以西)、四国、九州

 和名のソヨゴとは「そよぐ木」の意味で、風に葉がそよぎやすく、触れ合って軽い音を立てることから名付けられたという。

紅花のソバ(蕎麦)「高嶺ルビー」

2006年10月19日 | Weblog





紅花のソバ(蕎麦)「高嶺ルビー」
10/19(木)、国道46号線沿いにある道の駅「雫石あねっこ/いで湯の里」で貰った田沢湖・角館地域観光ネットワーク誌「季刊 旬きたうら」Vol.15に、「高嶺ルビー」という紅色花の品種のソバ(蕎麦)のことが下記の通り掲載されていました。

"地ソバを活用して地域活性化に取り組んでいる秋田県仙北市を中心としたグループ「遊々楽々3トピア会議」が昨年初めて作付けしました。華やかなピンクの花畑は注目度も高く、道行く人々も記念撮影をしていました。仙北市田沢湖の水沢温泉郷手前にある圃場(ほじょう)で、10月には見ることができるそうですので、ぜひご覧ください。
 場所は、田沢湖スキー場方面に登っていく県道沿いで、田沢湖白浜から車で約10分の高野牧場付近です。”










一関市街地のキカラスウリ(黄烏瓜)

2006年10月18日 | Weblog
一関市街地のキカラスウリ(黄烏瓜)の果実 2006年10月18日


10/18(水)、一関市山目町2丁目の住宅地を歩いていて、黄色く熟した「キカラスウリ(黄烏瓜)」の大きな実を見つけました。



一関市街地のキカラスウリ(黄烏瓜)の花 2006年7月27日


7/27、一関市街地の民家の塀に「キカラスウリ(黄烏瓜)」が沢山花を咲かせていました。多年草なので、特に植えなくとも生えてくるのでしょうが、花も実もおもしろいので大切にしているのかもしれません。屋敷の垣根などに這い登っているのをよく見ます。





キカラスウリ(黄烏瓜)ウリ科 カラスウリ属 Trichosanthes kirilowii var.japonica
林の縁や河川の堤防、人家近くの藪などに生えるつる性の多年草。茎は細く、先が2~5本に分かれた巻きひげで、ほかの植物などいろいろなものにからみつきながら伸びる。

雄株と雌株があり、数個の花が穂状についていれば雄株、1つずつなら雌株である。葉は同じ仲間の「カラスウリ」より黄色味の強い緑色で、比較的すべすべしている。(カラスウリの葉は、長さも幅も6~10cmで、縁は3~5つに浅く切れ込む。表面には白くて粗い毛があり、さわるとザラザラする。)

 花期は7~9月。花はカラスウリに似た白いレースでつくったベールを広げたような花を開く。また、カラスウリの花は、日が沈んでから開き、夜明け前にはしぼんでしまうのに大して、昼ごろまでは花を咲かせている。カラスウリに比べると花のレース状の広がりが少ない。

 果実は長さ約10cmの広楕円形で、カラスウリよりはるかに大きく、葉が枯れる頃黄色に熟す。

 イモ状にふくらんだ根は多量のデンプン(澱粉)を含み、これからつくられたものが汗止めに使われる「テンカフン(天瓜粉)」である。分布:北海道(奥尻島)~沖縄

ハマギク(浜菊)

2006年10月18日 | Weblog
ハマギク(浜菊)キク科 キク属 Chrysanthemum nipponicum

 画像は、一関市の生協一関店(コープ・コルザ)とケーズデンキ一関店の間にある街路樹の根元に植えられていたハマギク(浜菊)

海岸の崖や岩場、砂地に生える亜低木(半低木)。茎は太く木質化して、高さ50~100cmになる。花が大きくて美しいので、江戸時代初期のころから各地で栽培され、園芸化されていたという。
 葉は密に互生し、柄はなく、長さ5~9cm、幅1.5~2cmのへら形で、厚くて光沢があり、ふちには波状の鋸歯がある。

 花期は9~11月。頭状花は野生のキク属の中では最も大きいといわれ、直径6cmほどもある。頭花のふちに並ぶ舌状花は白色、中心部の筒状花は黄色。総苞は長さ約1cmの球形。

 茎が木質化することや、実の形質が違うことなどから、「ハマギク属」として扱っていることもある。 分布:本州(青森県から茨城県にかけての太平洋側)

イチイ(一位)

2006年10月18日 | Weblog
イチイ(一位)イチイ科 イチイ属 Taxus cuspidata

山地から亜高山に生える常緑高木で、北海道や東北地方に多いという。大きいものは高さ20m、直径2mにもなる。樹皮は赤褐色で縦に浅い割れ目が入る。雌雄別株。

 葉は長さ1.5~3cm、幅2~3mmの線形で2列に水平につくことが多い。

 雄花は小型で花穂をつくり、雌花は単生する。花期は3~4月。雌花は果実を結ぶが、秋(9~10月)に熟すと赤いゼリーのような仮種皮が種子を包み、先端には穴があいている。仮種皮は甘くて食べられるが、種子は有毒なので注意が必要。

 「アララギ」とか「オンコ」とも呼ばれ、北海道には、仮種皮が黄色い「キミノオンコ」と呼ばれるものがあるという。

 材は緻密で、光沢があって美しいので、飛騨の一刀彫など、彫刻によく利用される。昔はこの材で笏(こつ、こち)を作ったので「一位」の名がついたという。

 「笏」というのは、聖徳太子がお持ちになっている木札のことで、一位の木を笏の材料にしたので一位の位に因んで名付けられたそうです。

 分布:北海道、本州、四国、九州