peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

ツリバナ(吊花)の実

2006年10月18日 | Weblog
ツリバナ(吊花)の実ニシキギ科 ニシキギ属 Euonymus oxyphyllus

丘陵から山地にかけて生える落葉低木または小高木。高さはふつう3~5mになる。葉は有柄で対生し、長さ3~10cmの卵形または倒卵形で、ふちには細かい鋸歯がある。
 紅葉や実が美しいので、公園や庭などにもよく植えられている。

 5~6月、葉のつけ根から長さ6~15cmの柄をのばし、淡緑色またはやや淡紫色を帯びた花をまばらにつける。花は直径6~7mmで、花弁は5個で円形。

 果実は直径9~12mmの球形で、熟すと5つに割れ、朱赤色の仮種皮に包まれた種子があらわれる。分布:北海道、本州、四国、九州、朝鮮、中国、南千島

 画像は、熟して朱赤色の皮に包まれた種子があらわれたツリバナ(吊花)の果実(実)

タンジー/ヨモギギク(蓬菊)

2006年10月16日 | Weblog



10/10(火)、一関市東山町長坂の唐梅館公園の花壇に植えられた「タンジー/ヨモギギク」が花を咲かせていました。






タンジー/ヨモギギク(蓬菊)キク科 シロバナムシヨケギク属 Tanacetum vulgare
主にヨーロッパ北部からアジアにかけて自生するキク科の草本多年性の顕花植物で、強い香りをもつ植物(ハーブ)である。日本には明治時代に渡来してきたといわれている。 

 茎は丈夫で根元は赤味がかっており、表面は滑らかで直立する。草丈は50~150cmほどになる。。葉は互生し、羽状複葉で鋸歯がある。葉の長さは10~15cm程度で、羽状の裂片が7~8組ほどに分かれる。一組の裂片は、さらに小さな鋸状の裂片に分かれ、シダの葉のような外観を呈することもある。

 夏の中ごろから秋にかけて、茎の先端近くで枝分かれして、茎の頂点に放射状に密集した丸くて平べったい(ボタン状)黄色い花を沢山咲かせる。

 タンジー(Tansy)は、ギリシャ語のathanatos(不朽)の意味に由来し、腐敗を防ぐといわれていた。古くはその強い防腐性が死体の保存用に使用されていたとのこと。更に、殺虫剤や消毒のために撒くハーブとしても広く知られ使われていたという。

 昔は茎葉を体内寄生虫の駆除薬に、健胃、食欲増進剤に、料理の香味づけなどの食用にも使用されていたが、全体に毒性を持つ成分が含まれていることが判ったために現在では食用としては用いられず、花、茎葉をポプリ、染料、ドライフラワーなどに利用するとのこと。

 日本には「エゾヨモギギク(蝦夷蓬菊)」と呼ばれるタンジーの仲間が自生している

サルビア・グアラニチカ(メドーセージ)

2006年10月14日 | Weblog



10/10(火)、一関市東山町長坂にある唐梅館公園の花壇に「サルビア・グアラニチカ」が花を咲かせていました。花壇を整備する人たちが働いていましたが、顔見知りの人たちでした。







サルビア・グアラニチカ(メドーセージ)シソ科 アキギリ属 Salvia guaranitica
「サルビア(Salvia)と「セージ(Sage)」は同じ仲間(シソ科アキギリ属)で、前者が学名、後者が英語での呼び名である。この仲間は原種だけでも世界の温帯から熱帯に900種以上あるといわれており、今でも新しい種類や改良品種が続々と園芸市場に登場しているとのこと。

 日本では、熱帯原産の種類は1年草として、温帯原産のハーブなどは多年草から一部木質化して低木となるものまで、バリエーション豊かに育てられる。

「サルビア・グアラニチカ(ガラニチカ)」は、サルビアの一種で南米原産。花茎やほう(萼)の色は黒に近く、花は濃い青紫。性質は極めて丈夫で、春に鉢や庭に植えておけば、夏には1mぐらいに育ち、6~11月頃まで長い間次々に花を咲かせ続ける。花の中の方に蜜があり甘い。

 何故か「メドー・セージ」の名称で売られることが多いが、本物のメドー・セージはヨーロッパ原産の「サルビア・プラテンシス(Salvia.pratensis)」を指すという。しかし、現実には、本家より贋物の方がずっとメジャーになってしまったので、事態は複雑である。(グアラニチカにはanise-scented sageという英名がある。)

 なお、Salvia(サルビア)は、ラテン語の「Salvare(治療)」「salveo(健康)」が語源とされる。この種の植物は薬用になるものが多いという。

一関地方のハナミズキ(花水木)の真っ赤な果実

2006年10月13日 | Weblog
一関市東山町唐梅館公園のハナミズキ(花水木)の赤い実 2006年10月10日
10/10(火)、一関市東山町長坂の唐梅館公園に植えてある「ハナミズキ(花水木)」が真っ赤な実をつけていました。かたわらに立てられていた標柱には「アメリカハナミズキ」と書かれていました。「アメリカヤマボウシ」という別名がありますが、単に「ハナミズキ」で通用しています。







岩手県立千厩病院のハナミズキ(花水木)の真っ赤な果実 2005年11月6日

きょう(11/6)は、近所の人が足首を骨折して入院したというので、妻と2人で千厩病院までお見舞いに行ってきました。
 岩手県立千厩病院の大駐車場のところに植えてあるハナミズキ(花水木)の果実が真っ赤に熟していました。



ハナミズキ(花水木)ミズキ科 ミズキ属 Cornus florida
 北アメリカ原産の落葉小高木~高木で、高さは5~12mにもなる。「アメリカヤマボウシ」とも呼ばれる。花びらのように見える総苞片が「ヤマボウシ(山法師)」に似ているが、先がへこんでいること、果実の形が全く違うことで区別できる。
 
果実は数個集まり、長さ1cmほどの楕円形の核果で秋に赤熟する。アオキの実より少し小さい。紅葉もなかなか美しい。分布:北アメリカ、メキシコ

奥州市衣川区のブルーサルビア(Blue Salvia)

2006年10月12日 | Weblog




8/9(水)、奥州市衣川区日向59にある「東北ニュージーランド村」内には、「ブルーサルビア」が所どころに植えてあり、見頃を迎えていました。







ブルーサルビア(Blue Salvia)シソ科 アキギリ属 Salvia fainacea(サルビア・ファリナケア)
北アメリカ南部からメキシコ原産の多年草。一般には春に種子蒔きして、1年草として育てられる。茎は四角形でよく枝分かれし、長い楕円形の葉を対生する。

 夏から秋にかけて枝先に青紫色の小さな唇形花を多数つける。長さ30cmほどの花穂の軸も同じ色で、長い間青い色が残る。白花品種もある。

 真っ赤な花でおなじみの「サルビア(緋衣草)S.splendens)は、ブラジル原産。ブルーサルビアの方がサルビアより花がずっと小さい。