2011年6月18日(水)、一関市博物館(字沖野々245)の構内にある樹木園には、様々な樹木が植栽されていますが、この日は「卯の花」の名で広く親しまれているウツギ(空木)が、白い花を今を盛りと枝いっぱいに咲かせていました。
アジサイ科 Hydrangeaceae :従来はユキノシタ科 Saxifragaceaeに入れられていたが、花形の違いによりアジサイ科 Hydrangeaceaeとして独立した。17属170種が北半球に分布し、高木、低木、蔓性、草本がある。葉は対生、単生、托葉はない。花は両性、集散花序または単生、花弁4、5。萼が花弁状(装飾花)になる種類がある。一部の花が不稔性になる。
アジサイ科 ウツギ(ドイツィア)属 Deutzia :60種がヒマラヤ、アジア、メキシコなどに自生する落葉、常緑低木で、幹が剥げる。
ウツギ(空木)アジサイ科 ウツギ(ドイツィア)属 Deutzia crenata
別名:ウノハナウツギ(卯の花空木)、ウノハナ(卯の花)。「卯の花」は「卯の花空木」の略称。枝を折ってみると、中心が中空なので、「空木」の名がついた。 ちなみに、全く科や属の異なる種でも幹が中空な植物は「ウツギ」と呼ばれていることがある。原産地は日本、中国。山野の道ばたや伐採地など、日当たりの良い所に生える落葉低木。生垣や庭木としてもよく利用されている。昔は畑の境界に植えられることが多かった。
根もとからよく枝分かれして、高さ2~3mになる。樹皮は灰褐色で、短冊状に剥がれる。葉は短柄で対生し、長さ4~10㎝の卵形または広披針形で、鋸歯がある。両面に細かい星状毛があり、さわるとザラザラする。花期は5~7月。枝先に円錐花序を出し、香りが良い白い鐘形の花が多数群がってつく。花は直径1.5㎝ほどで、花弁は5個。花柄や花弁の外側、萼などには星状毛が多い。雄しべは10個。花はすべて稔性があり種子がつく。果実は直径5㎜ほどの球形で、熟すと3~4つに割れる。
花が八重咲きのものもあり、その中で、全体が白色のものをシロバナヤエウツギ(白花八重空木)f.candidissima、外側の花弁が淡紅色のものをサラサウツギf.plenaと呼んでいる。葉に淡緑色の斑が入る園芸品種もある。材はやや堅く、楊枝や木釘などに利用される。分布:北海道、本州、四国、九州、奄美大島。
栽培:耐寒性・耐暑性ともに強く、初心者でも育てやすい。繁殖は挿し木。その他、よく見られるウツギとしては、ヒメウツギ(姫空木)D.gracilis、マルバウツギ(丸葉空木)D.scabraやマルバウツギの白散り斑品種などがある。
[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%84%E3%82%AE [ウツギ(Wikipedia)]
http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-utugi.htm [樹木図鑑(ウツギ)]
http://homepage3.nifty.com/oso/plant/utugi.html [野草かんさつ事典(ウツギ)]
http://www.hana300.com/utugi0.html [空木(ウツギ)]
http://yasashi.info/u_00003g.htm [ウツギの育て方:ヤサシイエンゲイ]
https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mo de=edit_entry&id=37622190&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:「サハラガラスパーク」のヒメウツギ(姫空木)]