peaの植物図鑑

草や木の花や木の実(果実)、特に山野草が好きで、デジカメを持ち歩いて撮っています。2024年3月、85歳になります。

一関市博物館のウツギ(空木) 2011年6月18日(水)

2011年06月28日 | 植物図鑑

P1780150

P1780152

P1780155

P1780180

P1780060

P1780069

2011年6月18日(水)、一関市博物館(字沖野々245)の構内にある樹木園には、様々な樹木が植栽されていますが、この日は「卯の花」の名で広く親しまれているウツギ(空木)が、白い花を今を盛りと枝いっぱいに咲かせていました。

P1780178

P1780154

P1780156

P1780147

P1780149

P1780174

アジサイ科 Hydrangeaceae :従来はユキノシタ科 Saxifragaceaeに入れられていたが、花形の違いによりアジサイ科 Hydrangeaceaeとして独立した。17属170種が北半球に分布し、高木、低木、蔓性、草本がある。葉は対生、単生、托葉はない。花は両性、集散花序または単生、花弁4、5。萼が花弁状(装飾花)になる種類がある。一部の花が不稔性になる。

アジサイ科 ウツギ(ドイツィア)属 Deutzia :60種がヒマラヤ、アジア、メキシコなどに自生する落葉、常緑低木で、幹が剥げる。

ウツギ(空木)アジサイ科 ウツギ(ドイツィア)属 Deutzia crenata

別名:ウノハナウツギ(卯の花空木)、ウノハナ(卯の花)。「卯の花」は「卯の花空木」の略称。枝を折ってみると、中心が中空なので、「空木」の名がついた。 ちなみに、全く科や属の異なる種でも幹が中空な植物は「ウツギ」と呼ばれていることがある。原産地は日本、中国。山野の道ばたや伐採地など、日当たりの良い所に生える落葉低木。生垣や庭木としてもよく利用されている。昔は畑の境界に植えられることが多かった。

根もとからよく枝分かれして、高さ2~3mになる。樹皮は灰褐色で、短冊状に剥がれる。葉は短柄で対生し、長さ4~10㎝の卵形または広披針形で、鋸歯がある。両面に細かい星状毛があり、さわるとザラザラする。花期は5~7月。枝先に円錐花序を出し、香りが良い白い鐘形の花が多数群がってつく。花は直径1.5㎝ほどで、花弁は5個。花柄や花弁の外側、萼などには星状毛が多い。雄しべは10個。花はすべて稔性があり種子がつく。果実は直径5㎜ほどの球形で、熟すと3~4つに割れる。

花が八重咲きのものもあり、その中で、全体が白色のものをシロバナヤエウツギ(白花八重空木)f.candidissima、外側の花弁が淡紅色のものをサラサウツギf.plenaと呼んでいる。葉に淡緑色の斑が入る園芸品種もある。材はやや堅く、楊枝や木釘などに利用される。分布:北海道、本州、四国、九州、奄美大島。

栽培:耐寒性・耐暑性ともに強く、初心者でも育てやすい。繁殖は挿し木。その他、よく見られるウツギとしては、ヒメウツギ(姫空木)D.gracilis、マルバウツギ(丸葉空木)D.scabraやマルバウツギの白散り斑品種などがある。

[山と渓谷社発行「山渓ポケット図鑑1・春の花」&同「山渓カラー名鑑・園芸植物」より]

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%84%E3%82%AE [ウツギ(Wikipedia)]

http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-utugi.htm [樹木図鑑(ウツギ)]

http://homepage3.nifty.com/oso/plant/utugi.html [野草かんさつ事典(ウツギ)]

http://www.hana300.com/utugi0.html [空木(ウツギ)]

http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/choripetalae/saxifragaceae/utsugi/utsugi.htm [ウツギ]

http://yasashi.info/u_00003g.htm [ウツギの育て方:ヤサシイエンゲイ]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mo de=edit_entry&id=37622190&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:「サハラガラスパーク」のヒメウツギ(姫空木)]


のコバノズイナ(小葉の髄菜)  2011年6月18日(水)

2011年06月28日 | 植物図鑑

P1780541

P1780536

P1780540

P1780667

P1780643

P1780646

2011年6月18日(水)、「サハラガラスパーク」(厳美町字滝の上)のガーデンには、様々な花木と草花が植えられていますが、それらの中にコバノズイナ(小葉の髄菜)が花を咲かせ始めていました。

P1780535

P1780538

P1780539

P1780537

P1780542

ユキノシタ科 ズイナ(イテア)属 Itea :東南アジアや北アメリカ東部に約10種が原生する常緑または落葉低木、高木。林地または湿地に自生する。葉には鋸歯がありヒイラギ状の葉をもつ。秋に紅葉する。花は小さく、白色、白緑色、クリーム色で尾状花序、総状花序、円錐花序をなして咲く。庭園に植えるが耐寒性、半耐寒性の種類がある。

コバノズイナ(小葉の髄菜) ユキノシタ科 ズイナ(イテア)属 Itea virginica

別名:アメリカズイナ、ヒメリョウブ。アメリカ合衆国東部原産の落葉低木で、日本には明治初期に渡来したといわれている。秋の紅葉が美しいために庭園に植えられる。樹高は1~1.5mほどで、細い枝が株立ち状に茂り、6~7月、枝先に長さ10cmほどの総状花序を出し、やや下垂気味に花を咲かせる。花は白~クリーム色で芳香がある。葉は楕円形、長さは3~10㎝。秋の紅葉も楽しめる。

最近、中国原産で花穂を長く垂らすイテア・イリシフォリアI.ilicifoliaが栽培される。やや寒さに弱い。日本などが原産のズイナ(髄菜) I.japonicaもときに庭園に植えられる。

栽培:和洋いずれの庭にも調和する木。大株を芝庭のアクセントに用いたり、茶庭の露地などに植えても、渋いわびた風情を醸し出す。植え付けの適期は、11~12月、2~4月上旬。日のよく当たる場所を選び、植え穴に堆肥を十分にすき込んで、高めに植え付ける。繁殖は実生および挿し木。。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&主婦と生活社発行「早わかり花と庭木550種園芸12か月」より]

http://www.hana300.com/kobano.html [小葉の髄菜(コバノズイナ)]

http://www.geocities.jp/ir5o_kjmt/kigi/zuinakob.htm [コバノズイナ]

http://item.rakuten.co.jp/ogis/813h/ [楽天市場:コバノズイナ:おぎはら植物園]

http://kawasakimidori.main.jp/webzukan/kobanozuina.html [コバノズイナ(小葉の髄菜)]

http://www.ootk.net/cgi/shikihtml/shiki_1516.htm [四季の山野草(コバノズイナ)]


一関市博物館のエゴノキ 2011年6月18日(水)

2011年06月27日 | 植物図鑑

P1780144

P1780142

P1790004

P1780134

P1780996

P1780058

P1780067

2011年6月18日(水)、一関市博物館(厳美町字沖野々215)に行きました。構内にある樹木園には様々な樹木が植栽されていますが、5~6本ほどあるエゴノキが白い花を沢山垂れ下げていました。どの木も花は最盛期を過ぎていて、大量に花びらが落下していました。

P1780999

P1790002

P1780126

P1780130

P1780127

エゴノキ科 エゴノキ(スティラックス)属 Styrax:

東南アジア、地中海地方、熱帯アメリカなどに120種ほど分布する落葉・常緑低木または小高木。葉は全縁、鋸歯縁で円形・卵形など。エゴノキのほかに、近縁種で中国にも自生し、葉が大きく、丸葉で毛があるハクウンボク(白雲木)S.obassiaも庭園に植栽される。長い花穂を垂らしてたたずむ開花期の姿は素晴らしい。

エゴノキ エゴノキ科 エゴノキ(スティラックス)属 Styrax japonicum

別名:チシャノキ。日本、中国原産で、雑木林などに多い落葉中高木。庭や公園などにも植えられている。高さは4~6mほどになる。樹皮は暗褐色で、幹はあまり太くならない。葉は互生し、長さ4~8㎝の長楕円形または卵形で、先は尖る。5~6月、直径2~2.5㎝の白い清楚な花が枝いっぱいに垂れて(下向きに)咲く。花は長い葉柄をつけ垂れ下がる。果実は直径1cm前後で緑白色。果皮は麻酔効果のあるエゴサポニンを含むので、昔は摺り潰して魚取りや選択に使った。

 品種としては、花が淡紅色のベニバナエゴノキ、枝が下垂するシダレエゴノキ、ガクが紅色になるベニガクエゴノキ f.rubricalyxなどがある。そのほか、イッサイエゴノキなどもある。

栽培:落葉樹であるが自然樹形が美しく、葉も小型で、耐陰性もあるため、茶庭などに好んで植えられるが、明るい洋風の庭にも似合う。そのため、近年庭木として良く使われるようになった。植え付けの適期は11月~翌年3月。水はけのよい腐植質に富んだ適湿地を好むので、植え穴には堆肥を沢山入れて植え付ける。繁殖は実生。[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&同「山渓ポケット図鑑1・春の花」&主婦と生活社発行「早わかり 花と庭木550種園芸12か月」より]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=34733770&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:奥州市水沢区「」のエゴノキの花]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=35717457&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:宮城県白石市のエゴノキの果実]


のアルストロメリア/ユリズイセン 2011年6月18日(水)

2011年06月27日 | 植物図鑑

P1780950

P1780927

P1780932

P1780944

P1780926

2011年6月18日(水)、一関市博物館(字沖野々215)敷地から西方に100mほど離れた所(国道342号線沿い)にある民家前の花壇に植えられたアルストロメリア(ユリズイセン)が、今を盛りと沢山花を咲かせていました。

P1780962

P1780965

P1780948

P1780949

P1780953

P1780952

アルストロメリア(ユリズイセン) ユリ科 アルストロメリア(ユリズイセン)属 Alstromeria spp.

ユリズイセン科Alstroemeriaceaeとして独立させる場合もある。別名:ユリズイセン、インカリリー。南アメリカ原産の耐寒性多年草または秋植え球根。現在の園芸種は主にチリ原産のハエマンタA.haemanthaとリグツA.ligtu、アウレアA.aureaなどの交雑により育成された。また鉢物用として、ベレグリナA.pelegrinaなども利用されている。

肉質で円筒状の塊茎または肥大地下茎があり、葉は互生し多くは葉柄部が捩れて、裏面が上面になることが多い。茎頂に散形または短縮した総状花序を生じ、多数の花をつける。’オーキッド’cv.Orchid、’カナ’cv.Cana、’カナリア’cv.Canariaなど、白、黄、桃、紅、紅紫色など左右対称の花に濃いすじ状の斑点(条斑)が入る品種が多いが、斑点のないものも出回っている。複色のものもある。

主に切花に利用される高性種のほか、最近は草丈が30㎝ほどの花壇や鉢花用の矮性品種も見られるようになった。花期:5~6月と秋。栽培管理:高温多湿に弱い品種が多いので、鉢に植え、日なたで育てる。盛夏は半日陰に移し、葉が黄変したら鉢のまま乾燥させる。多くは耐寒性があり、戸外で栽培できる。排水よく冬暖かく夏涼しい場所がよい。

[山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・園芸植物」&西東社発行「色・季節でひける 花に事典820種(金田初代・文、金田洋一郎・写真)」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/s/%A5%A2%A5%EB%A5%B9%A5%C8%A5%ED%A5%E1%A5%EA%A5%A2 [peaの植物図鑑:一関市大東町のアルストロメリア(ユリズイセン)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36416949&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのアルストロメリア(その1)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36417471&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのアルストロメリア(その2)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36419374&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのアルストロメリア(その3)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36419936&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのアルストロメリア(その4)]

https://app.blog.ocn.ne.jp/t/app/weblog/post?__mode=edit_entry&id=36423310&blog_id=82331 [peaの植物図鑑:岩手県立花きセンターのアルストロメリア(その5)]


「サハラガラスパーク」のドクダミ(蕺草) 2011年6月18日(水)

2011年06月26日 | 植物図鑑

P1780267

P1780272

P1780261

P1780273

P1780813

P1780815

P1780201

P1780258

2011年6月18日(水)、「サハラガラスパーク」(厳美町字滝の上)の東側出入り口付近に植えられているドクダミ(蕺草)が、白くて十字形の花を沢山咲かせていました。白い花びらのように見えるのは4個の総苞片で、本当の花は黄色い穂になって付いている花弁もガクもない小さなもの。

P1780259

P1780274

P1780262

P1780264

P1780269

ドクダミ(蕺草) ドクダミ科 ドクダミ属 Houttuynia cordata

和名の「ドクダミ(蕺草)は、毒や痛みに効くということから「毒痛み」が転じたものといわれる。民間薬としてよく利用され、虫さされ、切り傷、胃腸病など10種の薬効があるということからジュウヤク(十薬)とも呼ばれる。

半日陰や湿り気のある所に群生することが多い多年草で、高さは15~30㎝ほどになる。全体に特有の臭気がある。葉は互生し、長さ約5㎝の心形(ハート形)で、先は短く尖る。茎の上部に長さ1~3㎝の花穂を出し、小さな花を多数つける。白い花弁のように見えるのは4個の総苞片で、その上に花弁もガクもない小さな花が黄色い穂になってつく。花期:6~7月。分布:本州、四国、九州、沖縄。

[山と渓谷社発行「山渓ハンディ図鑑1・野に咲く花」&同「山渓ポケット図鑑2・夏の花」より]

http://blog.goo.ne.jp/pea2005/e/5b711eab422af0f0ed30dea5bbc5535e [peaの植物図鑑:ドクダミ(蕺草)/ジュウヤク(十薬)]