2日目は、大塚国際美術館に行きました。
これが今回の旅の目的なのであります!!
たっぷりと時間をとって、行ってみたかったので、ようやく実現しました。
でも、1日ではやはり無理!
ゼヒとも、じっくり読んでいただきたいです。
まずはWikipediaより
ここゼヒスルーぜず読んで!!
展示されている作品は、大塚グループの大塚オーミ陶業株式会社が開発した特殊技術によって、世界中の名画を陶器の板に原寸で焼き付けたものである。
オリジナルの収集に拘るのではなく自社技術を用いてふんだんに作品を複製、展示するという構想は、企業の文化事業としての私立美術館の中でも非常に特異な試みといえる。
美術教育に資するべく、作品は古代から現代に至るまで極めて著名、重要なものばかりを展示しており、
これらを原寸で鑑賞することでその良さを理解し、将来実物を現地で鑑賞して欲しい、との願いが込められている。
陶板複製画は原画と違い、風水害や火災などの災害や光による色彩の退行に非常に強く、約2,000年以上にわたってそのままの色と形で残るので、
これからの文化財の記録保存のあり方に大いに貢献すると期待されている。
この特徴を生かし、大塚国際美術館では写真撮影が可能であったり、直接手を触れられたり、一部作品を屋外に展示していたりする。
屋外の庭園に展示されたモネの『睡蓮』などはその性質を生かした好例である。
もう一つの特徴として、今は現存しない作品(修復前の、レオナルド・ダ・ヴィンチ『最後の晩餐』・戦火で失われたゴッホの『ひまわり』)や、
戦災等で各地に分散されている作品(エル・グレコの大祭壇衝立)を復元するなどの試みも行われている。
板を組み合わせることで大型化にも対応でき、ミケランジェロの『最後の審判』も、オリジナルの展示環境全体を再現したシスティーナ・ホールに展示されている。
このホールは2004年(平成16年)5月9日、衆議院議員の後藤田正純と水野真紀の結婚披露宴が行われたことでも有名となっており、
2010年(平成22年)2月27日にも夫人が徳島出身である横綱白鵬の結婚披露宴も行われている他、2009年からは将棋の王将戦・松竹の歌舞伎なども開催されている。
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私は東京在住時代には、美術展にはよく行きました。
でも思えば近現代の作品に偏っていたと思います。
ヨーロッパに旅行したときには、あちらこちらの美術館に訪れて感動しまくりでした。
残念ながらルーブルには行く機会がありませんでしたが、スペインやウィーンで、ダリや、クリムトの大好きな作品に出会い、プラドではエル・グレコの作品に感激しました。
ゲルニカを観ようと心躍っていたのに、ゲルニカ展示室は、美術館閉館30分前に閉館になるとのこと( ̄□ ̄;)!! 最後の30分でゲルニカを鑑賞しようと思っていたので、残念無念…
大塚美術館の作品は、すべて複製です。
…が、世界中の名画が結集して、すべて原寸で鑑賞できます。
「ゲルニカ」にもここで出会いが叶いました。
私、もう再びプラドに行かずに死んでもいい。
他にも、教科書やウェブで観る作品がこんなにも大きく迫り来るのです。
観たとたんにうううっっとなって、涙がこみあげてくるもの…
それらは、近現代のものではなく、意外とルネサンス以前のものなのでした。
「フランダースの犬」の少年ネロがどうしても観たかったアントワープ大聖堂の「キリストの昇架」「キリストの降架」(ルーベンス)
これだけ観るだけでも、もぉ、あまりにも迫り来るものがあり、ここで座り込んでどっぷりと浸り切りたくなります。
「フランダースの犬」はフィクションではあるけれど、少年ネロは15歳。
アニメなどではもっと幼い感じで描かれていますが、画家を目指す、正直で敬虔で純真で聡明な思春期の少年。
自分の15歳とオーバーラップしてしまうってもんです。
彼が死を迎えるときのように、この場に寝そべりたくなります。
ネロが死の直前に悲願だったこの作品を観ることができて、しかも愛犬パトラッシュと抱き合ってともに天国へと召された。
少年ネロにとっては、光輝く天国への道にまっすぐに導かれていく最高の出来事であったと感じました。
可哀想すぎる「フランダースの犬」の物語だったのでしたが、この絵を観て、身震いしました。
絵には、それほどのパワーがあります。
複製とわかっていても、大塚グループがここに込めている思いの深さも含め、迫り来るものがあります。
イエス・キリストを描いた作品は数多あるけれど、それぞれの画家たちは、キリストに畏怖・畏敬の思いを抱いていないはずがありません。
人であって神であるこの方の顔や体に、彼らはどんな思いで筆を入れていったのか、、、
そんなこと思いながら美術館の回廊を巡っていると、もう、どの絵の前でもゆっくり立ち止まりたくて、どれだけ時間があっても足りません。
大塚美術館の入館料は世界一高いとか。
パスポートつくってくんないかな~~
礼拝堂の展示が素晴らしく、感激でした。
ウェブで簡単に観られるものを写真に撮る意味ないじゃ~んと思って、殆ど画像は撮りませんでした。
残念!
ご紹介したいもの、たくさんあったのにな~~
システィーナホール
システィーナ礼拝堂は、ヴァティカン市国のローマ教皇の公邸であるヴァティカン宮殿内にある礼拝堂。
天井画は、ミケランジェロが足場を組み自ら昇って描きあげたとのことです。
正面には、最後の審判の絵。
天井、壁面は、創世記の、天地創造の物語や、キリストの生涯などなど、ひとつひとつ、浸りきりたいよ。
これをヴァティカンに行かず、車で2時間弱の徳島で、原寸大で鑑賞できるなんて、スゴすぎます。
白鵬関がここで結婚式をされたそうですが、彼は羽織袴、奥さまはウェディングドレス、そして、司式は、イギリス人の牧師だったとか。(ヴァティカンはカトリックの総本家なので、ホントは神父)
これが日本的だよね~~~~、それもえんちゃ~~ん!?!?
そして、ここでは、歌舞伎も行われているとか(@_@;)
スクロヴェーニ礼拝堂 (イタリア・パドヴァ)
青がとても美しいです。
青は「マリアブルー」といって、聖母マリアへの信仰の印なのだとか。
私たちプロテスタント教会では、イエスの母マリアは普通の人間とみなされ、信仰の対象ではないのですが、カトリック(の一部?)では、聖母マリア信仰があります。
「アヴェ・マリア」の曲がどれほど多くの人によって作曲され、歌われてきたか…
イエス・キリストの母を信仰の対象とするのかどうかは別のこととして、
イエスの母、マリアさまを讃える歌や絵画が、2千年の時を越えて創られ継がれていることに感動します。
エル・グレコ 祭壇衝立復元
これも鳥肌がたって、涙がじょわ~~っっとなった作品です。
かつてスペインのドーニャ・マリア・デ・アラゴン学院にはエル・グレコ(1541-1614)の円熟期、 1600年前後の制作になる大祭壇衝立画がありました。
残念ながらこの作品は19世紀初頭、ナポレオン戦争で破壊され散逸し、幻の祭壇画となりました。
大塚美術館では、スペイン美術史家、故・神吉敬三教授の説に従って、
スペインのプラド美術館にあるエル・グレコの5点の作品「キリストの復活」(左上)、「キリストの磔刑(たっけい)」(中央上)、「受胎告知」(中央下)、「聖霊降臨」(右上)、「キリストの洗礼」(右下)に
ルーマニア国立美術館の1点「羊飼いの礼拝」(左下)を加えた6点で、この大祭壇衝立画を原寸大で推定復元しました。世界初の試みです。
エル・グレコの画風が好きだと思ったことはないのです。
でも、プラドで出会ったときもそうだったし、このたびも、圧倒的なパワーで迫ってきて、涙ぐんでしまいます。
画家の魂が時空を越えて迫り来るのでしょう。
聖マルタン聖堂 (南フランス)
聖ニコラオス オルファノス聖堂
どの礼拝堂も、壁は壁画で埋め尽くされています。
破損している部分も、陶板で忠実に再現して、中の薄暗さなども再現されているようです。
壁画は、時代によって、少しずつ画風が違っていますが、当時の片田舎の字の読めない人たちに、神父が説教をしつつ、絵で理解をする意味があったとか。
この他にもご紹介したい絵がたくさんありました。
でもぜひ、まだ訪れたことのない方は、訪れて見てください。
私は、古代や中世の壁画がとても興味深かったです。これまでそういった展示を見たことがあまりありませんでした。
古代・中世からの絵の変遷もとてもおもしろく、次回はここを中心にじっくりと観たいと思います。
…とはいっても、古代・中世だけでも環境展示(礼拝堂などの復元)を含め、250点近くあります。
ひえ~~~っ!
美術史は奥が深く、音楽も美術も、そして聖書も三国志も…と欲は深まりまくり、人生、時間が足りません(^_^;)
あっしまった、ランチをアップするの忘れてた(^_^;)
いんや~~~前日ディナーから食べまくり飲みまくり、朝食もゴージャズだったので、食べきれず残しました。ごめんなさい。
大塚だけあって、カレーは、懐かしのボンカレー風味なんだけど、フレッシュな野菜やエビやホタテが入って、とっても美味しかったです。