先日とあるスーパーに「まくわうり」が並んでいました。
めっちゃ懐かし~~~い!
…しかし今どきこんなの買う人いるんだろうか、、、
子どもの頃、おばあちゃんちの台所で食べたっけ。
網目模様のメロンが超高価な、昭和40年代ごろ、メロンといえば「プリンスメロン」
そして、それより安価な「まっかうり」
うちのばーちゃんはまくわうりのことを「まっかうり」と言っていました。
香川の一部地域では、「カ」行をつめて発音するのです。
例えば
「雪が降ってる」→「ゆっかふっりょる」
「電気がついてる」→「でんっかついとる」
…もぉ~~書いていて、ばーちゃんが生き返ったようで、めっちゃ懐かしい、、今ではこんなこと言う人、周囲に誰もいません。
だから私が言うわ~~~!!
「ちくわ」→「ちっか」
これなど、極めつけですね♪ ああ懐かしい、、、
…いちおう「まっかうり」もメロンの仲間。
味は、きゅうりとメロンの中間のようなのです。
良く言えば、淡白でさっぱりして、ほんのり甘みがある…って感じ。
懐かしくて早速1つお買い上げ♪
ウィキペディアより転載
でも、私が子どもの頃食べたのは、こちらの色のほうが多かったような…
ほんとに「瓜」のような色だった気がします。
黄色もあったけど。
閑話休題。
Takの保育園時代の絵本で、私も大好きだった「かっぱかたろう」というのがあります。
かっぱの「かたろう」くんが、人間のお祭りに紛れ込むというお話ですが、その途中で、うり畑が出てきます。
かっぱは瓜が大好き。かたろうは、ひとつ食べたいなあ…と思うのですが、結局食べることなく、お祭りに行って、楽しく踊って、自分の世界に帰っていきます。
誰とも話したり、交わることなく、それでもひとりで楽しみながら、いろんなことを考えるかたろう。
その世界がとってもすてきで、この物語に出てくる「うり畑」、私の中では「まっかうり」の畑なのでした。
「かたろう」の物語をTakに読みきかせながら、「まっかうり」の味を思い出していました。
……
何十年ぶりに食べた「まっかうり」の味は、記憶とたがうことなく、
淡白でさっぱりして、ほんのり甘みがある、、、とてもとても懐かしい味でした。
味の記憶とは、ほんとうに、色褪せることなく、封印が融けたように蘇るものです。
香りもそうなのですよね。
最近のスーパーでは、メロンもスイカも、「糖度」を計って「甘い」とか「大変甘い」とかのシールを貼っています。
「糖度」で選ぶなら、「まっかうり」は恐らく圏外、、、、
ずら~~~っっっ…と並んでいた「まっかうり」、どんな方がお買い上げなのだろ、、、
それぞれ、思い入れある心やさしい人の手に渡りますように(*^_^*)