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秋会期が始まりました。
西の島。
行きたいところはいっぱいあるけど、まずは「伊吹島」
さぬきうどんの出汁の「いりこ」といえば「伊吹いりこ」
たいへん上質ないりこを産出する島で、本当にいつもいつもお世話になっています。
ゼヒとも、一度はお礼参りにいかなくては!!
…ってことで、伊吹島。
長い長~~~い旅行記ですが、のんびりとお付き合いください。
今回はもぉ、高松駅から始まり始まりぃ♪
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伊吹島には、JRで西へ西へと「観音寺」(かんおんじ)へ向かいます。
そこから船で島へ渡るのです。
香川県人は、公共交通がショボいので、日ごろは車にばっかり頼って移動しているのですが、
「島時間」を味わう旅なのだから、ここは電車に乗ろう。
6:40自宅出発。7:07高松駅発。
つい先日この広場は、大道芸フェスタで賑わっていました。(後日アップ予定)
平日の早朝は全然違う様相。
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電車は、通勤、通学の人たちが殆どで、瀬戸芸に行こうとしている私たちは完全に浮いてます。
観音寺に着くと、やっと島に向かう瀬戸芸軍団合流…みたいな感じ。
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観音寺港。 ここから伊吹島へ
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正面に見えるのが伊吹島
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小さな瀬戸内海ですが、こんなに表情豊か
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晴天 絶景
ほどなく伊吹島に到着。ついに初上陸!
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真浦港
さあ、散策開始!
いきなり上り坂です。路地の途中に、「いりこ飯のおいしい店 やむやむ」という看板。
店頭で、お父さんが「いりこ出汁、飲んでいって~」と声をかけてくださり、たくさんのお客さんんで賑わっています。
私も、もちろん試飲させていただきました。
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画像はやむやむさんのFace Book よりお借りしています
一口飲んでびっくり! もーほんとにめっちゃびっくり!!濃くて甘みが際立っていて美味しい~~!!!
口に含み、喉を通り過ぎる味と香りの感動は私の筆力では表現できません。
私、その気になれば真面目にいりこを割き、自分でも、プロのお店に引けをとらない、かなり納得のいくいりこ出汁をとってきたよと自負していたのであります。ところが、、
なんと、
いりこ飯用に頭とはらわたを取り除き、その頭とはらわただけでとった出汁なのだとか( ̄□ ̄;)!! 2度びっくり!! 2度感動、、、、
伊吹島の漁では、水揚げされた鰯を、生きたまま速攻煮沸して、すぐに乾燥させるので、とても新鮮だから…とのこと。
鰯は、水揚げされるとすぐに死んでしまって、すると頭やハラワタが速攻腐リ始めるので、時間との勝負!なのだとか。
これが伊吹島のプライドなのだろうと察する。
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「やむやむ」のご主人とおかあさん。忙しくお接待されてるので、ポーズをとっていただくのは差し控えました
秋刀魚のことを思いました。
漁れたての新鮮な秋刀魚のはらわたはとても甘い…とのことですが、私は残念ながらそんな秋刀魚に遭遇したことないです。
ハラワタは苦く、その苦味が酒のアテにはよいのかと、若かりし頃、ずいぶん長い間思い込んでいました。
(私は、小学校のフナの解剖以来、トラウマがあり、未だに魚のはらわたは食べませんが)
伊吹いりこの頭とはらわた、捨てるなんてもったいなすぎる!
これからは、細かく割いてまるごと使うことにしよう。
頭とはらわたを除くのは、伊吹いりこ以外ということにしよう。
さて。
作品ですが。
すべて撮影可だったので、撮りまくり、選択に大変考えこみました。
いりこアート満載!
今回の記事はとりあえずこの作品のみ。
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「沈まぬ船」 豊福亮+Chiba Art School
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小学校の教室や廊下いっぱいに張り巡らされた網に絡まる「浮き」は、6万個。これらは島の人たちや小中学生らの手作りなのだそうで、そして、これらは「魚」です。
網にかかった魚、海流にのって泳いでいる魚…
鰯 鰯 鰯 ままかり 鰯 鰯
海の中で、わたし 海流と一体となって観る漁…な感じ。
伊吹島の漁師魂、島民魂がどどどどぉぉぉ~~っっっ!と迫ってきました。
さっき、頭とはらわたのスープをいただいたばかりなので、
この網にかかった子たちが、みんなそのまま煮沸されて美味しく芳しいいりこになるところを、
このように、小学校の廊下や教室に、カラフルに、コミカルに、しかし圧倒的な説得力で表現しているのは、「圧巻」などという2文字では伝えきれません。
「沈まぬ船」というタイトルからも、アーティスト豊福氏のスピリッツが伝わってきます。
伊吹島の鰯漁の伝統とプライトをまる飲みして、咀嚼→表現されていらっしゃるのだと、感動します。
これが出会いなんです、私にとって。
つづく。