民医連の機関紙の「いつでも元気」に身がつまされる問題が記事にあった。
私には子どもがいないが心配事があります、日本の貧困率が2012年で16%にもなったという。
2016年ではこれが20%近くになっていると思うと、日本の歪んだ社会構造をどこかで変えなきゃいけないでしょう。
いつでも元気の5月号では、子どもの貧困の根本のところには触れていないが、対処療法をまず先に考えている。
最近、注目を集める「子どもの貧困」問題。
確かに、普通の仕事をしている私には、身近に貧困者(大人も子供も)を感じることは少ない、、、というか、ほとんど接点がない。
たぶん、貧困者は表の社会に出てこないからじゃないか。
貧困家庭はひっそりと社会の陰でようやく生きているからだ。
「貧困層の小児には繰り返し入院したり、ぜんそくの患者が多い。家がほこりやダニで汚れているなど、家庭環境が健康に悪影響を与えている。欧米では以前から言われていることですが、貧困家庭には肥満が多いことも明らかです」
*私の知っていることでは貧困者は口腔崩壊しています。
医師と看護師さんとジムが集まってケースカンファレンスが行われました。場所は長野県飯田市の健和会病院小児科。
「この子はぜんそくで学校に通えていなかったけど、落ち着いたみたいだね。お母さんは仕事見つかったのかな?」
「まだ、働けていないようです。今日の支払いも待ってほしいということでした」
「とりあえずの支払いはいいから、ぜん息をきちんと治しましょうね」
「長野県の小児医療制度は、いったん医療費を窓口で支払って、後で返還されるという償還払い制。後から帰ってくるから問題ないだろうと自分で思っていた。ところが、窓口で支払うお金がないので受診ヲ我慢する患者さんがいることが、事務や看護師さんの指摘で分かりました」
「貧困を発見するポイント」
1 保険証がよく変わる。
転職を繰り返し、その間に収入が不安定になる。
2 医療費の支払いが困難。滞納している。
3 治療拒否
任意のワクチン接種など、有料の治療をためらう。
4 子供や親の言動、表情の異常
子供がおびえていたり、無表情である時は、虐待やネグレクト、発達障害などの可能性がある。
5 継続的な治療が必要だが、定期的な受診がない。
6 毎年更新が必要なひとり親家庭医療費助成制度の更新がない。
所得制限を少し超えてしまった家庭が医療費に窮困するケースがある。
困難を抱えた親子には、自己肯定感を高める支援が必要だと思います。
貧困で現実的に一番辛いのが食事で、最近は各地で「子ども食堂」という運動が起きています。その次に貧困スパイラルに陥らないように、義務教育の無料化でしょう。収入によって義務教育の金額が違ってはそれも不公平につながるので、義務教育の完全無料化が望ましい。
大学進学はチャンスを持つと言う意味においても奨学金の無料化が望ましい。それと共に無駄大学(無駄学生)の選別も必然になるだろう。
貧困家庭に限らない話では、「困った時には「助けてと言っていいんだという経験」と「人を助ける」という経験も積むことができればいいのだが。
子どもの貧困が生まれた背景には、親世代の収入格差が大きくなったことが一番の原因です。さらにその原因は、大企業と中小企業格差、正規雇用者と非正規雇用者間の格差が最終的に子どもまで巻き添えにしている。
政治の問題ではあるが、真正面から長いスパンで野党が取り組まなかったのが、日本では最大の要因になっている。出生率の問題は、子どもの養育費の問題だし、国の活力の問題につながっている。
国家予算の33億円が貧困対策費、国防費は約2兆円でオスプレイの予算が10機で3700億円、保育所の対策費は一体いくらなんでしょう???むろん、どれもが必要と塾考されたものだと思うけど、そもそも大企業の税金が額面では支払っているが実質ゼロという仕組みが大問題です。
貧困の連鎖は日本の社会の問題なので、これだけは解決したいですね。
本当に自分が良ければを排して取り組まねば、日本は没落の一途であろう。
今はダイジョーブでも、、、明日はわが身かもしれませんぞーーー。