青森まで足を延ばしました。
三内丸山(さんないまるやま)遺跡を見てまいりました。
東北新幹線の「はやて」は速いーーー東京ー青森間が3時間30分ぐらいで、夜行バスだと10時間です。料金は倍以上違います。
青森には日本屈指の縄文遺跡「三内丸山遺跡」があります。
じゃーん
三内丸山遺跡は縄文時代として、5000年前ぐらいに使われていたのでは言われている。
今より海がもっと近くて、川がありちょっと高台です。その頃は鮭がどこの川にも遡上していたことだろう。寒さは相当だが思ったより過ごしやすかったのかも。
時代で藁ぶきの竪穴住居の形も変わっていたようです。
これは見張り台と思われている巨大建造物。
ここに再現したものは高さが14mですが、専門家の話では柱の太さが2mあることなどから、かっては高さ20mあったのではと考えられています。しかし何に使ったか形もこうであったか想像でしかありません。
後ろは巨大な竪穴式建造物。
集会所だったのか、冬の間の村落の住人が集まって過ごしたのか、使い道が不明です。
日本に文字が入ってきたのは500年ごろですからねー。
文字のない伝承だけの文化だったんです。
だから、遺跡はあるが想像でしかない。
巨大な竪穴式建造物の内部です。集会できるスペースがあります。冬の間、集団生活していたのではとも考えられています。
大きな掘っ立て小屋です。
こちらは倉庫か集会所などに使われていたのだろう。
九州の佐賀県の吉野ケ里遺跡は弥生式時代(200年あたり)の集落の遺跡ですが、三内丸山は5000年前なので、それよりも相当古い。
巨大な直径2mの柱跡です。大きさをじかに見るとびっくりします。
この大きさから巨大な楼は20mの高さがあただろうと推定されています。
残存する木片はわずかです。
インディアンのティピーに似ていますねー。
これは初期のころの竪穴式住居じゃないかな。
木を三角形に合わせて萱を拭きその外側に木で押さえている。
崩れ去るのが早そうだーーー。
現にいっぱいある竪穴式住居でこのタイプのものが崩れているのがあった。
後ろにあるのは発展形だと考えられる。
茅葺屋根が土と一体化したものは中は暖かそうです。
これらの住居は想像でしかありません。
左後ろの大きな竪穴式は周りを土で固めている。
中はどれも50cmぐらい掘り下げられていた。入り口がちょっと高くなっていて雨は流れこまない。
そうそう、ここにマンモスでもいたら、日清のカップヌードルのギャートルズになります。
野外展示品は住居を再現したものですが、土偶などが出土しています。
館内は案内人を頼むと非常にわかりやすい。
観光地には案内係がいるところがあるが、たぶんボランティアさんなのだろう。
ランニング大会で私たちがやっているコース係や給水係、荷物預係などと同じかも。
ところで、、、三内丸山遺跡から数百メートルのところに棟方志功さんの美術館があった。
棟方さんは青森が生んだ世界の版画家です。
青森の産んだアーティストは、他に寺山修二さん、独特な世界を描くシュールな奈良美智さんがいらっしゃいます。みなさん影があってシュールな世界を描いているのは偶然じゃありません。東北の最果てには、どろどろした世界がまだ色濃く残っていました、、、それは後日。
それはそれとして、さらに三内丸山遺跡のお隣に棟方さんがいるのは偶然じゃないのではと、、、私は直感で感じたしだい。
いわゆる縄文土偶のお顔に、棟方さんの眼鏡姿がそっくりだと、今日、気が付いてびっくりしたです。
これは大発見です。
そういえば、棟方さんの描く版画の世界も、土偶の世界というか、、、縄文の神の世界を描いているんじゃないかな。
おそらく棟方さんは、、、隠れ縄文人だと、、、断定できるのでは?
棟方志功美術館も訪れる価値のあるところです。ぜひ土偶と見比べてください。そうそう、縄文美術は評価されるけど弥生時代に入ってからは、出土品の美術パワーが数段落ちました。美的感覚に関して判断すれば、弥生時代の文化は、縄文式文化の後、違った民族が作り上げたものなのでしょう。縄文と弥生は連続じゃないのです。
縄文の頃は、この辺りの原住民はアイヌだったんでしょう。
こんな新発見があったとは、はるばる青森まできたかいがあった。
座席に座っているのは4時間が限度だなー、行きは夜行バスで10時間かかって尻が痛くなった。新幹線だとやはり楽です。
すぐお隣であった棟方志功展のパンフレットより
この顔写真をご覧になって、、、感じません???
私が大好きな棟方さんは縄文・美術家だったのか?
三内丸山遺跡で縄文ソフトクリームを食べる
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/feab5439f1d75c2f99383b5a7cd91994
青函連絡船と雪の三内丸山遺跡
https://blog.goo.ne.jp/photostudioon/e/d7d8c5fbdb246fe034fa1a1b4ed46e00
「縄文文明の意義2」に縄文と棟方志功さんの関連性を書いてあってビックリです。