ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

映画少年Y3

2007年07月07日 | 映画


映画少年Yが来たので、ストローブ=ユイレのDVD
「アメリカ:階級関係」を貸す。
本人は、「これがそうですか」と甚く感動している。
「やっぱアテネフランセが噛んでるんですね」とまじ
まじと見つめ、「トリュフォーの写真と似てますね」
と嬉しそうに言った。

「そう言えば、エドワード.ヤン死んだね」(私)
「えっ、本当ですか!!」(Y)
えらい驚きようだ。
どうも彼は人の死に敏感である。

「新聞に出て無かったですよ」(Y)
「ちゃんと出てたよ、死因は癌らしい、確か58歳だっ
たと思うが」(私)
「死んじゃいましたか」(Y)
「寡作監督だから作品も少ないし、デビュー作は<クー
リンチェ少年殺人事件>だっけ?」(私)
「いや、<恐怖分子>ですよ確か」(Y)
「そうなの?」(私)
この辺はYの方が詳しいが、確認のためインターネット
で調べてみる。

「確かに、でも未公開の作品が二つあるから、厳密に
言うとデビュー作ではないね」(私)
「結局公開作品は全部でいくつですか」(Y)
「6本、それより面白いことが判った<トントンの夏
休み>に出演してるよ」(私)
「ホウ.シャオシェンの作品に?」(Y)
「そう、それで遺作が<ヤンヤン夏の思い出>」(私)
「トントンに出てヤンヤンで終わる、なんだかつくっ
たような話ですね、本当ですか?」(Y)
「これは本当だよ」(私)
確かに作ることもあるが(それも結構)、今回は本当
でした。

「ところで、アジアカップどうですか?」(Y)
映画少年Yはサッカー少年Yでもある、よってここか
らはサッカー少年YのYとなる。

「どうですかって、優勝するかどうかってこと?」(私)
「ええまあ」(Y)
「そんなのやってみないと分からないよ、優勝が絶対
条件か?」(私)
「そういうわけでもないですが、あるアジア通に言わ
せると日本が頭一つ抜けてるらしいですよ」(Y)
「また吹き込まれてその気になったんじゃないだろう
ね、過大評価は禁物だよ」(私)
「それより個人的にはオーストラリアをこてんぱにやっ
つけてほしいですよ」(Y)
「WCの復讐か」(私)
「そうです」(Y)
「実力通りだったんだからしょうがないだろう」(私)
「でもやっぱり、4-0くらいでやっつけてほしい(Y)
「そんなに悔しかったの?」(私)
「そうですよ」(Y)
いまだにこんな思いをしている人間がいるのか。
おいおい、まさか白人コンプレックスの裏返しじゃない
だろうね。
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