ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

犬肉

2007年07月13日 | Weblog


韓国で、オリンピックの時問題になった「犬肉料理」が、
ふたたび問題になっている、らしい。
反対運動は潜在的にあると思う。
ペットとしての位置付けが、多分食材としての位置付け
より上だろうから。
しかし、韓国の食文化の中では「食材」として今まで
生き残ってきたのは確かで、精力的料理として根強い
人気がある、らしい。
日本で言えばすっぽん料理か。
今回反対の理由に「先進国になれない」というのがあっ
たが、西欧諸国からすれば何をしようがアジアは先進
国ではないから、それは心配しなくても大丈夫。
それに、そもそも文化に優劣は無いのだ。
と言いたいところだが、実際は上下があるのが現実。
間違いなく韓国は、「未開の地野蛮な国」と見られる
であろう、彼らから。

では、食材とペットの違いは何か、それは人間から見
て可愛いか可愛くないかの違いに過ぎない。
そう思う人が多ければ、「食材性」が減るということ
なのだ。
取り敢えずペットということになれば、食材の対象か
ら除外されるのが普通だ。
食材であるかどうかに関しては、人間から見て知能が
高いかというのもある。
イルカがこれに当たる。
例外もあるが、猿がその対象でないのもそういうこと
だろう。
鯨に関しては、最大の哺乳類としての尊敬の眼差しが
向けられる特別待遇的存在(ちょっと神に近付いた存
在として)なので、対象にはならない、かも。
絶滅に瀕しているから取るべきではないというのは、
科学的な検証できっちりやり、結果に応じて従うと言
うのは当然のこと。
これは、食材云々とは次元が違う。
いずれにしろ、独自の食文化というのは、相対的にい
ろいろ解釈されるが(主に文明論的に)、多くは余計
なお世話的なものだ。
しかし、そんな色んな視線、文化に接していく内に変
化するのがまたその食文化。
だから、本来絶対的なものではないので、糾弾された
時に今ひとつ説得力に欠けるのである。
どちらにしろ犬は食べたくは無い、これだけははっき
りしている。

それよりもっと面白い話。
中国で「ダンボール入り肉まん」を売っていたという
ニュースには笑ってしまった。
本当、なんでもありの世界だ。
ダンボールと肉の割合が6:4。
この割合が美味しいらしい。
ダンボールは苛性ソーダで色を変えるのか食感を変え
るだかして、それにしても良く考えたものだ。
それがまた結構美味しいと評判だったというから、大
したものだというかモラルハザードもここまで来ると
救いようがないというか、中国の暴走振りには適わな
い。
偽装牛肉の方が「食材」といわれるものを使った分だ
けましか、という話でもなく、「どうせ判らないよ」
という発想は世界共通の「悪魔の囁き」ということだ。
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