ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

バジル

2007年07月23日 | Weblog


この季節、鉢植えのバジル(畑のものを鉢植えにして
もらった)も元気に成長し、取ったはじから直ぐに大
きくなり、毎日使っても大丈夫な状態を保っている。
というわけで、せっせと使うのだが、そういう日常的
な使い方だと、どうしても簡単なものに傾く。

最近はもっぱら、パンにトマトを乗っけて食べる、何
とか言った、名前を忘れてしまったがその食べ方だ。
バゲットをトーストし、表面をニンニクでこすって、オ
リーブオイルをたらし、トマト、そこにバジルを乗せ
るあれだ。
一応バゲットと言ったが、実際は食パンを使っている。
6枚切りの食パン2枚を食べれば、結構な食べ応えと
なる。
単純な食べ方だが、美味い。
しかも季節感はあるし。
トマトの美味しさに比例するところはあるが、冷製スパ
ゲティ程にはトマトそのものに依存しない。
つまり、トマトそのものに対する許容範囲は広いのだ。

それにしても、年とともにシンプルなものを欲するよ
うになるものだ。
昔だったら、野菜だけなんてものはもってのほかだっ
た。
それが今は、むしろ野菜だけの方が良いくらいだ。
ソーメンにしたって、以前は、天麩羅がないと食べられ
なかったが、今は薬味に茗荷などがあればそれで充分。
大人になったものだ。
茗荷がなんて、除外対象以外の何ものでもなかった。
それが美味いと感じるのだから。

今年初のヒグラシの鳴き声も聞き、梅雨明けも間近な
ようだ。
季節物としては「うなぎ」がほしいところか。
ただし「昔だったら」という注釈つきで。
そう、以前は「絶対ほしいもの」であったのだが、今
は特別食べたいものではない。
それよりは「鱧」だ。
骨切りした身を、さっと湯通しし、ざっと氷水につけ、
梅肉とあわせる。
初夏には「鱧」が似合う。

嘘です。
ちょっと大人を気取ってみただけの話で、いかにもエッ
セイでありそうなのを再現してみました。
大体「鱧」が美味しいと思ったことがないし、食べた回
数そのものも3回位しかない。
要するに、「祇園祭」に「鱧」。
季節の風物詩として刷り込まれているだけのことなのだ。
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