「クロツバメ」と言っても、ツバメのことではなく、
「クロツバメシジミ」というシジミ蝶のことだ。
実は、松本の帰り、梓川の土手沿いの生息地に寄って
きたのだ。
ロケハンは済ませて、以前書いたが食草の「ツメレンゲ」
のあるところは確認しているので、直接その場所に行っ
たのだが、梅雨の晴れ間に近い天気だったので、その
「クロツバメシジミ」は予想通り活発に飛び回ってい
た。
実はその姿を見るのは初めて。
全国的に数は減っていて、生息地は限定されている。
食草である「ツメレンゲ」の減少が、即ち「クロツバメ
シジミ」の減少に直結しているということなのだ。
例によって、マクロで撮るわけなのだが、2センチ四
方程の対象は一番苦手とするところだ。
土手の斜面に足をかけ、今だ、と思ったところで支え
ていた右足がずるっと滑り、その気配で逃げてしまっ
たりと、なかなかすんなりいかない。
こういう場合、食草を傷つけないように注意しないと
いけないのだが、一つ完全に踏み潰してしまった。
反省。
なんと言っても貴重な生息地なのだから。
松本市のほうでは、なんらかの保護策は考えないのだ
ろうか。
これが「熊鷹」とかなると直ぐに盛り上がるのだが、
どうも「蝶」だとインパクトが無い。
自然保護の象徴的存在の「猛禽類」ならではなのだが、
本来は同等であるべきものだ。
「自然の多様性を保つ」という観点では。
もっと、身近な貴重な自然に注目するべきだと思うが、
大体は後手後手となる。
ここは直接働きかけるべきか。
さて、家に帰ってからお楽しみの写真を確認。
というか、がっかりする方が多いから、ひやひやしな
がらの確認と言った方がいいかもしれない。
結果は、12枚ほど撮ったうちのピントが一応許容範
囲内だったのは4枚。
打率で言えば3割強。
立派な3割打者である、という話では勿論無い。
しかし、全滅ではないから良い。
何故かというと、実は今回、「更級」の主人を付き合
わせての行動だったのだが、主人の方は、結果全滅だっ
たらしい。
つまり、それに比べれば、ということなのだ。
レベルの低い話だが。